2018年8月6日月曜日

IEのアドレスバーで検索するとcse.google.comにリダイレクトされる

Internet Explorerのアドレス欄にキーワードを入れて検索すると、デフォルトとして設定しておいた検索サイトで検索した結果が表示されるはずが、あるときから突然「cse.google.com」から始まるアドレスのGoogleカスタム検索に変わってしまいました。Internet Explorerの設定をどのように触ってももとに戻ることはなく、Internet ExplorerだけでなくGoogle chromeでも同じようになってしまいます。
調べてみるとどうやらマルウェアに感染したようです。ウェブブラウザをジャックするタイプのマルウェアが存在するようです。
修復方法を紹介する海外のウェブサイトでは、ウェブブラウザの設定の他、レジストリ、hostsファイル、プロキシーサーバー、DNSの設定が書き換えられた可能性を指摘していましたが、それらの状態を見てみたところ、異常は見つかりませんでした。やはり、そう簡単には元に戻せないように仕組まれているようです。
このマルウェアは、おそらくインターネットからダウンロードしたなんらかのソフトに付属していたものでしょうが、記憶が定かではありません。

結局、Malwarebytesというマルウェアに強い対策ソフトを使い、元に戻すことができました。私は、その14日間の体験版を使いましたが、無料の機能限定版でも駆除することができるようです。

Malwarebytesによるスキャンの過程で、いくつかレジストリやファイルが削除されました。今回のマルウェア以外にもなにかおかしなものが含まれていたのかもしれません。
そのログの中で、一番怪しかったのが「C:\Program Files (x86)\Smart Application Controller」というものです。これが、ウェブブラウザをジャックした犯人かもしれません。

私のパソコンにはトレンドマイクロのウィルスバスターを入れてはいるのですが、それではこのマルウェアを検出できなかったようです。ウィルスバスターは人気がありますが、残念ながら性能はいまいちです。まだ一年以上ライセンスが残っていますので、もうしばらくは使いますが、次は他のものに乗り換えようかと思っています。

2018年7月31日火曜日

X-Planeで飛行時間を短縮するためのマクロを作成しました

以前にも取り上げていますが、X-Planeでは長距離飛行の巡航時間の短縮がやりにくいです。対地速度だけを2~16倍に上げる機能がありますが、あくまで対地速度を上げるだけであって、シミュレーション速度は変わりません。その結果、物理計算やオートパイロットは対地速度に対して相対的に遅くシミュレートされることになり、軌道修正の反応が遅くて、機体が大暴れを起こします。具体的には、ピッチがハンチングを起こしはじめ、次第に増幅し、数千フィート単位で高度が上下動します。放っておくと地上に激突したり宇宙空間に飛び出しそうな勢いです。シミュレーション速度の方も速くすることはできるのですが、CPUのパワーを使うようで、1.2倍程までしか上げることができません。

対地速度を上げる方法で巡航飛行の時間を短縮するには、対地速度を上げた後、ハンチングが大きくなって手が付けられなくなる前に、通常速度に戻してハンチングが収束するのを待ち、また対地速度を上げるということを繰り返す必要があります。短距離ならなんとか使えなくもないですが、長距離だと面倒で付き合っていられません。

もう一つの方法は地図のウィンドウを表示して、自機のマーカーをドラッグして移動させる方法があります。これであれば長距離を瞬間移動できます。しかし、FMSに入力したルートに沿って飛んでいる場合、そのルート上に目算でドラッグしなければなりませんし、マウスでドラッグするということは、どうしても、ある程度はFMSのルートからずれてしまいます。私の場合Pilot2ATCで飛んでいるため、ルートからはずれるとATCから怒られてしまいます。
最大の問題は、地図の縮小レベルに限界があって狭い範囲しか表示できないことです。長い距離を移動しようと思うと、少しずつ刻んで移動していくことになります。地図の下の方に表示された機体を地図の上の方にドラッグしてワープするのですが、その後ドラッグ先周辺の地図をロードするのに時間がかかり、そのロードが終わるまで地図がスクロールせず、次のドラッグができません。ロード時間は海のみのエリアであれば速いのですが、陸が含まれているとトイレに行って戻ってきても終わっていなさそうなほど時間がかかります。一回一回ワープするたびにそれですから、かなり手持ち無沙汰になります。現状は、そのようにして地図上を少しずつワープ移動することしかできません。

どちらの方法にせよ、X-Planeでの移動時間の短縮はストレスです。


どうにかならないものかといろいろ試行錯誤しているのですが、現状としては、FlyWithLuaのマクロを作って手間を軽減しています。

この自作マクロにより、2~512倍速く移動することができます。この倍速移動を開始するとX-Planeをポーズ状態にし、その瞬間の方位、速度、昇降率で移動し続けます。FMSにルートが入力されていても旋回しませんし、オートパイロットに入力されている高度も考慮しません。ただ開始した時の進行方向に高速移動し続けます。
一定の高度を巡航している場合でも、実際は微妙に上昇降下して高度を維持しており、ある瞬間の昇降率で移動しつづけると、ずっと先では高度が大きく変わってしまいます。そのため、開始時の高度を維持する機能はつけました。移動した分だけ時間も経過していることになりますから、その分の時間を加える機能も追加しました。

このマクロで、一定速度の上昇、下降時や、巡航時におけるウェイポイント間の飛行を短縮することができます。
ただし、速く移動しすぎると風景のロードが間に合わなくなりますので、その部分はどうしようもありません。また、移動した分の燃料は消費しません。高速移動中は、地図上での現在地が更新されないため、停止するタイミングが分かりにくいです。
いろいろ欠点は多く、巡航を短縮するための完全な解決はできませんが、省力化はできます。

このマクロを使用したい方がおられましたら、ここからダウンロードしてください。zip圧縮されています。
使うには、FlyWithLuaが必要です。何かのアドオンを使うためにすでにインストールされているかもしれません。

使い方は、FlyWithLuaのScriptフォルダにFastTravel.luaを放り込みます。そして、FastTravelの各機能をジョイスティックのボタンにアサインします。機能は以下の6種類あります。

1.Increase speed…速度を、2倍、4倍、8倍、16倍、32倍、64倍、128倍、256倍、512倍に上げていきます。
2.Increase speed(Maintain altitude)…速度を上げていきます。高度は開始時を維持します。
3.Inclesase speed(Time advance)…速度を上げていきます。その分、時間もすすめます。
4.FastTravel: Inclesase speed(Maintain altitude, Time advance)…速度を上げていきます。開始時の高度を維持し、時間をすすめます。
5.Declease speed…速度を一段階遅くします。
6.Reset speed…速度を1倍速にし、FastTravelを停止します。



実際に使うのは3.Inclesase speed(Time advance)、4.FastTravel: Inclesase speed(Maintain altitude, Time advance)、6.Reset speedの3つだけで十分だと思います。
高速移動中は画面下に、高度等の情報を表示していますので、参考にしてください。
ボタンにアサインするのでVRコントローラーやジョイスティックに設定して、VRでも使うことができます。


本当はこうした実用上必要な機能は標準で入っていてほしい気がします。そういえば、FSXでも8倍速や16倍速でオートパイロットを使うと、機体が暴れていました。フライトシミュレーターには、まじめにシミュレートしなくてもいいので、あくまで時間短縮の機能を用意しておいて欲しいです。
実際に何時間もかかるルートを、本当に何時間もかけて飛ばすのも悪くはありませんが、生きる時間にも限りがありますので、こうした部分こそシミュレーターである利点を活かしてほしいです。

2018年7月27日金曜日

タイマーや外出先から家電操作、RS-WFIREX3の良いところと不満点

私が住む部屋のエアコンは三菱製なのですが、これのタイマー機能がとても使いにくい仕様になっています。オンとオフのタイマーを今から何時間後に行うかという相対指定で行います。時計を内蔵していないので、具体的な時刻を指定してエアコンをオン/オフすることができません。しかも、オンとオフのタイマーを同時に使うこともできません。例えばエアコンをつけたまま寝て、1時間後にエアコンをオフにし、7時間後にオンにするというような使い方はできません。
使いにくいエアコンのリモコン

オール電化なので、深夜電力が安いプランで契約しています。午後11~午前7時までは電気代が大幅に安くなります。エアコンは、起動してから部屋の温度が下がるまでが一番電力を消費します。そこで、朝、エアコンをつけるタイミングを午前7時よし少し前にすれば電気代が得です。しかし、時計を内蔵していない三菱のエアコンでは、オンにする時刻をピンポイントで指定することはできません。寝る前にタイマー予約するにしても、30分単位なので、正確な時刻を指定するにはセットするタイミングを見計らう必要があります。現実にそんな面倒なことはやっていられません。

そんなことを考えていたとき、汎用リモコンという製品が存在するのを思い出しました。それであれば設定できるのではないかと思って、調べていたところ、もっと便利なスマート家電コントローラというものが存在しているのを見つけました。Amazon EchoやGoogle Homeで家電をコントロールする際に使うもののようですが、スマホから直接使うこともできます。スマホがリモコンになり、しかも外出先から遠隔操作することができます。タイマー機能もちゃんと持っています。エアコンに限らず、テレビ、シーリングライト、扇風機等、赤外線で操作するものはなんでもコントロールできます。
この手の製品はいくつかあるようですが、ラトックシステムのRS-WFIREX3という製品を選びました。Aamzonで6,872円と、少々値が張ります。
製品自体は手のひらサイズに小さくて軽いです。USBケーブルが付属していますが、電源は付いていません。なんらかのUSB電源が必要です。私は、その辺に転がっていたポケットWiFiの充電器を流用しました。それと2.5GHzのWiFiが必要になります。
ラトックシステムのRS-WFIREX3

設定は、説明書に沿ってやっていけば簡単です。一度設定すると、装置の中に設定情報が記録されるので、電源を抜いて他のコンセントへ移動することができます。と、言いたいところですが、なぜかできませんでした。他のコンセントに移動すると、赤色LEDが点滅してWiFiに再接続してくれません。しかたないのでリセットして再設定しなおしました。このあたり、製品としてちょっと不安定かもしれません。
WiFiにつながるようになったら、専用のスマホアプリにコントロールする家電製品を追加していきます。ある程度の家電はプリセットされていますが、存在しない場合は学習させる必要があります。一部、学習できなかった機能(NEC製シーリングライトの光色切替)がありましたが、普段使わない機能なので問題はありません。

RS-WFIREX3は温度、湿度、照度という3つのセンサーを内蔵しています。それらで外出先から部屋の状態を確認することができます。
例えば、部屋にペットを飼っている場合、外出先から部屋の温度を確認して、必要に応じてエアコンを遠隔操作することができます。温度が一定の値に達したら通知を受けるように設定することもできます。
部屋の温度、湿度、照度をどこからでも確認

アプリにはタイマー機能があり、分単位で家電をコントロールできます。一回だけでなく、毎日繰り返し実行するように設定することもできます。平日や土日等の曜日単位に指定することはできますが、祝祭日には対応していません。
タイマーを複数作成可能

マクロという機能があり、複数の操作を連続して一括で行うことができます。例えばエアコンと扇風機の電源を同時にオンにするようなことができます。しかし、マクロといっても単に連続実行するだけで、内蔵のセンサーの状態や日時等を条件にするようなことはできません。

「リモコンデータ受け渡し」を使うことで、設定データをXML形式でエクスポート/インポートすることができます。設定のバックアップをとったり、他のスマホへコピーすることができます。

アプリから家電を操作したときのレスポンスもは、スマホが同じWiFiネットワーク内にある時は安定しており、早いですが、外出先から操作すると、はじめに数秒かかることがあります。問題を感じるほどのタイムラグではありません。
赤外線という性質から、リモコンから家電までの間に光を妨げるものがあってはなりませんので、RS-WFIREX3の設置場所や家電、家具の配置に注意する必要があります。
エアコンのコントロール画面例

話は少し変わりますが、以前、スマートコンセントというのを別の製品を購入して、ルーターの電源コントロール用に使っています。ルーターですからめったに電源を操作することはなく、放置しており、それで問題ないのですが、ついでにそちらの状態を確認したところ、操作不能になっていました。スマートコンセントにあるボタンの操作も、スマホアプリからの操作もできません。いろいろ試行錯誤したのですが、原因が分からず、いったんは放置してみることにしました。
少し詳しい人であれば気が付くと思いますが、スマートコンセントにしても、赤外線の家電コントローラーにしても、どこか外部のサーバーに接続しているだろうことが想像つきます。それは、サーバーが止まるようなことがあれば、それらの装置を屋外から使うことができなくなることを意味します。
実際、スマートコンセントをしばらく放置していると、復活していましたので、やはりサーバーが原因の可能性が高いです。
こうした機器は外部のサーバーに依存しており、サーバーを維持するメーカーの信頼性が問題になります。そのあたりが盲点になりえるかもしれません。

2018年6月28日木曜日

WordPressのPolylangでヘッダー画像が表示されない

WordPressのPolylangで多言語化した際に、デフォルトの言語以外では、ヘッダー画像がランダムで変更されなくなりました。
調べたところ、「言語」→「設定」の中にある「メディア」の項目を無効化すると、デフォルトの言語以外でも、ヘッダー画像がランダムで表示されるようになりました。
言語ごとに画像を変更できるようにする機能だと思いますが、それが必要ないなら無効化しても問題ないと思います。

2018年6月21日木曜日

自宅のルーターを遠隔でリセットする方法

自宅に24時間稼働のWebサーバーを置いています。それがルーター経由でインターネットにつながっています。ルーターはNEC製のAterm WR8700Nという古いものですが、機能や性能は十分備わっているので、いまだに使っています。WiFiのアクセスポイントとしても使えます。このルーターは基本的には安定稼働してくれているのですが、まれにフリーズすることがあります。熱で暴走するのかとも思いましたが、フリーズするのは暑い時期だけではないので、ルーターの中のファームウェア等に問題があるのではないかと思っています。100%の信頼性こそありませんが、99%は正常に動作しているのでだいたいは問題なく使えています。
ただ、めったにフリーズしないとは言え、会社に出勤していたり、旅行で家を離れている時が心配です。フリーズを回復するにはコンセントを抜いて、さしなおすしか方法がありません。それをするには自宅にいる必要があります。
特に海外旅行に出ているときは、数日間、家に帰れませんから手も足もでません。

それを解決する方法を考えていたのですが、スマートコンセントというのがあるのを見つけました。コンセントの電源オンオフをスマホから操作できるものです。
スマートコンセントはWiFiでインターネットにつながります。それをスマホのアプリからインターネット経由で操作できます。実際にやってみたところ、スマホから電源操作した瞬間に即時スマートコンセントの電源も切り替わります。
しかし、問題があって、ルーターがフリーズすれば、ルーターのWiFi機能も止まってしまいます。そもそもルーターの電源をオフにするということは、インターネット接続自体が止まります。
ということは、スマートコンセントをコントロールするためのWiFiは別系統で用意する必要があるということです。それには、別途WiFiルーターを用意するか、あまっているスマホがあれば、格安SIMを使ってテザリングする方法が考えられます。私の場合は賃貸マンションに住んでいて、J:COMの無料WiFiが使えることを思い出しました。そのためにさっそくJ:COMに連絡をとり、無料のWiFiを設置してもらいました。最大12Mbpsという、低速回線ですが、スマートコンセント用としてはなんの問題もありません。
これで、海外にいてもスマホから、ルーターのリセットが可能になりました。

スマホから簡単操作

ちなみに、Aterm WR8700Nには、WOL(Wake On LAN)のパケットを送信する機能も備わっていますし、ルーターやサーバーはUPSにつながっています。よほどのことがなければ遠隔管理に問題はなさそうですが、サーバー自体がフリーズした場合は、完全な対処はできません。いちおう、2台目のバックアップサーバーがあるので、そちらに切り替えることはできますが、フリーズしたメインサーバーの再起動やリセットには、電源ボタンやリセットボタンを操作する仕組みが必要です。

2018年6月8日金曜日

格安のオーダーメード調光ロールスクリーンを購入してみた

窓には、目隠しや遮光のために、カーテンやブラインドを取り付けることが多いと思います。カーテンやブラインド以外ですと、ロールスクリーンを使う方法があります。さらに調光ロールスクリーンというものもあり、それだと明るさを簡単に調節することもできます。
以前、普通のカーテンを使っていたことがあるのですが、しばらく使ったある日、カーテンをバタバタ振ると、大量のホコリが舞うような状態になっていました。洗濯すればいいのでしょうが、洗濯するたびに劣化していきます。ブラインドは個人で使ったことはありませんが、年末の大掃除で会社のブラインドを掃除することがあるので、手入れが面倒なことは知っています。傷みやすく、薄い金属の縁でケガをすることもあります。
ロールスクリーンは表面が滑らかな素材のフラットな構造です。ほこりが付きにくく、もちろん多少は付くでしょうが多くありません。掃除が不要か、するとしても簡単です。部屋の雰囲気もスタイリッシュで、フレッシュになります。
調光ロールスクリーンであれば、明るさの調節は、サイドの紐を数センチ引っ張るだけで行えます。カーテンのように大きく動かす必要はなく、ブラインド並に簡単です。ただし、全開にしたい場合は、全部を巻き上げなければなりませんから、その時は少し手間がかかります。それから、巻き上げ可能な柔軟な厚みのない素材でできているので遮光性には高くありません。

私の部屋には、出窓があって、これまでなにも付けていませんでした。夏になると日が昇るのが早く、太陽の光で早朝に目が覚めてしまいます。そこで、調光ロールスクリーンを使って光を弱めることを思いつきました。遮光性という意味では調光ロールスクリーンでは効果が弱いのですが、逆に光を通すので部屋の中が明るくなるというメリットがあります。調光ロールスクリーンであっても強すぎる光を和らげる目的は達せられるのではないかと思いました。

カーテンでもブラインドでもそうですが、窓にピッタリ合うサイズをオーダーメードすると、そこそこ費用がかかります。私の場合幅139×高100のサイズが必要でした。既定のサイズで売られている調光ロールスクリーンではサイズが合いません。オーダーメードにすると費用はどこも2万円前後かかります。
そんな中、ひとつだけその半分の1万円でできるところがありました。楽天にあるヒロプロジェクト[https://www.rakuten.co.jp/hiroproject/]というところです。1cm単位でオーダーメードできます。1万円でも安いとは思いませんが、相場から考えると安いです。安いというのは品質が心配です。とはいえ、そんなに頻繁に開けたり、閉めたりする窓でもないので、大丈夫だろうと試してみることにしました。

注文してから9日後に発送のメールが来て、韓国からEMSで送られてきたのが、その2日後です。オーダーメードですから少々時間がかかります。郵送はEMSですから早いです。
しかし、問題だったのが、カーテンレールに装着するということで注文したはずなのに、カーテンレールに取り付けるための金具が付属していません。どうしたものかと考えて、もともとのカーテンレールの取り付け金具にカーテンレール部分を固定するネジがついており、それを流用する形でどうにか取り付けることができました。ちゃんとした取り付け方ではありませんが、カーテンレールに固定することはできました。なんとかなりましたが、本当はカーテンレール用の取り付け金具が付属されていて欲しいところです。


最大幅となる上部のロールスクリーンの巻取り部分は注文通りのサイズでピッタリでした。ロールスクリーン部分はそれより幅が狭くなります。高さは注文の仕方が悪かったのかなぜか110cmありました。高さは使い方で調節できるのでそういうものなのかもしれません。巻取り用の紐は110cmあるロールスクリーンの長さよりさらに37cm長く、長すぎです。むしろ、ロールスクリーンより短いくらいでよかったです。紐のどこかにつなぎ目があるのでしょうが、エンドレスな紐なので切って短くするのは難しいです。

設置した感想としては、巻き上げの動作はスムーズで問題ありませんし、見た目もきれいです。やはり、窓にピッタリ合っているのは違和感がありません。

韓国製ということで、ハングルの文字があります。気に入らなければはがすことができます。

2018年5月31日木曜日

X-ATC-Chatterでバックグラウンドに無線交信を流すといい感じ

X-Plane11で飛行中に、航空管制の無線交信の音声を流して雰囲気を盛り上げてくれるプラグインを開発しているX-ATC-Chatterというプロジェクトがあるようです。
X-Plane11のプラグインですからX-Planeと連携して動作します。例えば、機体のパワーを入れるまで、無線交信の再生は始まらないようにできます。comの周波数をタワーやグラウンドに変えると、それに適した無線交信の音声をランダムで再生します。音声データは、人工音声ではなく、肉声のもので、かつどの空港であっても不自然な文脈にならないように編集されています。
まだ、アメリカやヨーロッパの音声データが中心で、アジアの音声データは作成されていません。音声データの収集はボランティアを募っているようです。
正式版は$10.00USDと、手軽な価格です。Sampleをダウンロードして、簡単に試すことができます。
将来的にはアジアのものも収録されるのかもしれませんが、アジアといっても、日本語なまり、韓国語なまり、中国語なまり等があるので、ひとくくりになってしまっているのはどうなのかという気はしないでもありません。


また、朝の飛行にもかかわらず、Good eveningという音声が入っていたり、まったく異なる高度計規定値を言っていたりするので、音声が汎用化されているとはいえ、不自然さがないわけではありません。

本来なら、周囲にAI機が飛行していて、それらが同一のATC下のもと、自然な英語をしゃべりながら無線交信していれば一番いいのですが、現状はそこまで実現できる環境はありません。
とりあえず、Sampleをスタンドアローンで試してみたところ、バックグランドに少し音量を落として流しておくといい雰囲気で飛行できました。雰囲気だけですが、これはこれでありだと思います。

X-ATC-Chatterに付属の音声ファイルはPilot2ATCのchatterファイルとして流用することもできます。
また、X-Lifeとの統合も実現されているようです。

カフェは意外に仕事をしにくい

私は普段、会社のオフィスで仕事しているのですが、おしゃべりのうるさい人がいたりすると、居心地が悪く、仕事に集中できないことがあります。おしゃべりな人は声が大きいということもあるのですが、話している内容が重要なことでなく、必要があって仕事の話をしゃべっているのではなく、しゃべることが目的で仕事の話をしているのです。それだから、話も冗長で、なかなか終わりません。そういう人を気にしていると、だんだん疎ましくなってその人のことが嫌いになってきます。嫌いになれば、声質や笑い声なんかが鼻について、ますますイライラしてきます。
気にしないということができればいいのですが、一番簡単なのは、その場から避難すればいいのです。空き会議室に逃げるという方法もありますが、会議室を使うには、何のために使うのかという理由が要ります。だからといって予約せずに空き部屋を使っていると、いつ誰がやってくるか分かりません。
それであれば、会社の外に出てカフェで仕事をするという手段があります。勝手に外出するのは、問題ではありますが、監視が強すぎない会社であれば不可能ではありません。それで実際にカフェに行って仕事をしたことがあるのですが、いつものうるさい人から逃れられることはできるものの、それで快適かというとカフェでの仕事も快適とはいえません。

まず、カフェこそうるさい人がひっきりなしにやってきます。おばさんグループ、学生、営業のサラリーマンが電話をする等々、けっして静けさの中では仕事ができません。

また、カフェですから、当然ながらなにか注文する必要があります。一番安いコーヒーや紅茶でも300円程するのが普通です。それで何時間も粘っていればそのうち目を付けられますから、適当にお代わりをしたり、よそのカフェに移動したりする必要があります。そのたびに場所代がかかり、そういうことを頻繁にしていたらコストもバカになりません。

カフェの中で、パソコンを使うための電源のある席は限られていて、そういう場所は集中するのに向いているかというと、むしろ逆で、長居させないためか、よりによって落ち着けない席だったりすることも多いです。さもなくば、バッテリーもちのいいノートパソコンを使うか、バッテリーの残りを気にしながら仕事をすることになります。

同じようにカフェで仕事や勉強をしている人を見かけて、そういう人の近くなら同じ境遇なので少しは快適かといえば、ノートパソコンのキーボードの打ち方が強くてうるさかったり、コーヒーを音を立てて飲んだり、食べ物をくちゃくちゃ言わせていたりと、気に障ることだらけです。

職場のオフィスも快適ではありませんが、カフェも、どっちもどっちでけっして快適ではありません。カフェの方がいい点は、上司の目がないとか、フリーアドレスのように場所を好みで決められるということはあります。割に合うかといえば微妙です。

在宅勤務にでもすれば一番快適だと思いますが、それはそれでいろいろと実現困難な点もあり、難しいところです。

2018年5月30日水曜日

X-Planeで傷だらけになるViveコントローラー

VRでX-Planeを飛ばすときに問題になるのが、Viveコントローラーを机の足などにガンガンぶつけることです。
フライトシミュレーターをVRですると、自分の周りにコックピットが現れ、自分自身がコックピットの中に収まった状態になります。そのVR空間内での手となるVR用のコントローラーを両手に持ちます。VRコントローラーは室内空間のどこで、どの角度になっているかがトラッキングされていて、VR空間内のものを遅延を感じることなく自然に操作できます。
VRコントローラーはVR空間内の手となるものであり、その手でヨークやスロットルレバーを掴んで、操作することができるようになっています。しかし、掴んだという感覚や、動きに制限がでるようなフィードバックはありませんから、実際のところあまり操作しやすいものではありません。それで、ヨークやスロットルレバー、ラダーペダルだけは、普通のジョイスティックを使い、それ以外のオートパイロットのパネルやオーバーヘッドパネル等を触るのにはVRコントローラーを使っています。
ジョイスティックは手の届く机の上に置かなけらばならないのですが、そうすると机の足や天板が目の前にあることになります。航空機のコックピットというのはあちこちにスイッチ類がありますから、いろんなところに手を伸ばさなくてはならず、VRコントローラーを机のいろんなところにぶつけてしまいます。
また、FMSといった低い位置にあるものを触るときには、机でトラッキング用のレーザーがさえぎられて、トラッキングロストを起こしたりします。

そこで、ホームセンターに行って、アングルやクランプを調達してきて、机からアングルで伸ばした空中にジョイスティックを保持するようにしてみました。ジョイスティックの上下左右の空間にはなにもない状態にできたのですが、ヨークの後ろにもダイヤルがあったりするので、そうしたものを触る際にジョイスティックやアングルにVRコントローラーをぶつけてしまします。
ViveのVRコントローラーはそこそこ頑丈にできていそうですが、プラスチックの表面は傷ついてしまいます。
Airbusのようなサイドスティックの配置にするとか、パッドかあるいはコンパクトなジョイスティックを探すとか、操作性が高い方法を検討したいところです。

X-Planeで飛ぶにも時間がかかる

私はX-Planeでは、いつも同じルートを飛んでいます。今は、台湾の桃園国際空港から関西国際空港のルートです。
なぜ、同じルートばかり飛ぶかといいますと、新しいルートのフライトプランを作成するのには手間と時間がかかりますし、いつもと違うことをすると飛行中に失敗する可能性が高まります。時間があり余って生活しているわけではありませんから、一度確立した成功率の高い飛ばし方ばかりするようになってしまいます。
しかし、台湾は近いといっても、普通に飛ぶと関空まで3時間程かかってしまいます。スポットから離陸して巡航高度に達するにも30分以上かかりますし、巡航高度から降下して着陸し、スポットに到着するにも30分以上かかります。巡航中は、地図ウィンドウを開いて、機体のマーカーをドラッグしたり、対地速度を上げてチートしていますが、それでもなんやかんやで結局トータル2時間程かかってしまいます。2時間ずっとやることがあればいいのですが、上昇中や降下中は、結構暇がありますので、そういう時間をもう少し短縮できれば、ぎゅっと詰まったフライトを楽しめるのではないかと思うものの、そうしようと対地速度を倍速化すると、とたんにオートパイロットによってピッチがガクガク上下動を起こし、大暴れになります。それを改善するアイディアを考えているものの、取り組む時間も必要で、手が付けられていません。
平日の夜なんかは2時間取られると結構大きいです。

2018年5月24日木曜日

Pilot2ATCの音声を無線通信ぽく改善

X-Plane11上でATCを実現するPilot2ATCを組み合わせて使っています。Pilot2ATCは管制官の指示をWindowsのテキスト読み上げ機能を使ってしゃべるのですのが、そのサウンドのままだとクリアすぎて無線通信ぽさがありません。そこで、こちらを元ネタに、改善してみました。

1.まず、VB-CABLE Driverをダウンロードしてインストールします。

2.Vinylをダウンロードしてインストールします。無料ですが登録が必要です。Serial Numberが発行されます。

3.SAVIHostをダウンロードします。私は「savihostnkx64.zip」をダウンロードしました。
展開してできた「savihost.exe」をVinylのフォルダー「C:\Program Files\Steinberg\VstPlugins\」に置き、「iZotope Vinyl.exe」にリネームします。

4.リネームした「iZotope Vinyl.exe」を起動します。
メニューをDevices → Waveとたどり、Input portに「DS: CABLE output(VB-Audio Virtual Cable)」、Output Portにお使いのスピーカーやヘッドフォンを指定します。
WEARのスライダーをいっぱいまで上げ、YEARを1950辺りまで下げます。

5.Pilot2ATCを起動し、ConfigのSpeechタブにあるSpeech Output Deviceに「CABLE Input(VB-Audio Virtual Cable)」を設定します。

以上を一度設定すれば、今後は「iZotope Vinyl.exe」を起動するだけでOKです。

Pilot2ATCの交信音声が少し無線通信ぽくなります。実際の無線はもっと雑音がひどかったりしますが、Pilot2ATCの音声が分かりにくくなっても困りますから、こんなものでちょうどいいのかもしれません。

Pilot2ATCでSIDやSTARに基づいたATCでフライト

いつもX-Plane11で飛んでいて、慣れてきたので、フライトオペレーションに余裕がでてきました。ここにさらに航空管制官とのやり取りでもあれば、臨場感も高まるし、忙しくなってもっと楽しそうな気がするのですが、X-PlaneのATCは、使い物にならず、独特のひどい人工音声を聞いていると気分が悪くなります。それで、X-PlaneではATCはまったく使っていません。
X-Planeで使える外部ATCのソフトウェアとしてはPilot2ATCというものがあります。このソフトの存在自体は以前から知っていて気にはなっていました。公式ウェブサイトを見ていると、理解するのが大変そうで躊躇していました。しかし、実際に使ってみると思ったより簡単でした。それと、私はVRで飛んでいるので、VRで運用できるかというのも問題なのですが、工夫すれば使うことは可能です。


Pilot2ATCを使うにあたっては、前提知識として、SIDやSTAR、FMSの操作、基本的な航空管制の仕組みを知っていると話が早いです。またPilot2ATCの画面操作、マニュアル、ウェブサイトの情報を理解するために、英語が苦手でないほうが便利だと思います。
最初は10日間のトライアルがあり、その後は59.95USD(約7,000円)で購入して継続使用できます。

Pilot2ATCはX-Planeだけでなく、FSXやP3Dでも使えます。それは、フライトシミュレーター本体と外部ソフトウェアを仲介するプラグインを使っているためです。X-PlaneではXPUIPC、FSXやP3DではFSUIPCとなります。Pilot2ATCはそれらを使っているため、X-Plane、FSX、P3Dにすべてに対応できます。

Pilot2ATCは、SIDやSTARを運用し、気象に合わせて使用滑走路やSID、STARを割り当てます(自分で指定したフライトプランを強制することもできます)。つまり、フライトプランを提出はしますが、スポットでデリバリーからクリアランスを受けるまで、最終的にどの滑走路とどのSIDになるかは分かりません。到着時も同じで、STARや着陸滑走路は到着空港に近づいた時に明らかになります。ですから、飛行中にFMSを修正することになります。
Windowsの音声認識を利用しており、管制官とのやり取りは音声で行います。コパイロットにしゃべらせることもできますが、自分でしゃべるほうが楽しいのではないかと思います。使う言語は英語になります。英語というよりは航空管制独特の決まり文句です。それらは覚えるしかありません。とはいっても、無理なほどバリエーションが多くはありませんし、リードバックする文を表示してくれたり、目的に合わせてセリフをコンボボックスの一覧から選択できる仕組みもあります。
うまく音声認識されずに、伝わらないこともあります。Windowsの音声認識機能を使っているので、そちらの機能で自分の声に合わせてトレーニングさせて認識精度を向上させることはできます。Windowsの音声認識機能は、航空管制用ではなく一般用途の音声認識ですから、カタカナ英語だと認識されない可能性はあります。
リードバックする内容で、重要な部分が間違っていると、言いなおしをさせられます。タキシングの途中のルートは全部リードバックしていると、うまく音声認識されなかったり、面倒なだけですので、目的地だけ言えばいいように設定できます。
スコークコード、高度計規定値、無線周波数は、言われた通り、ちゃんと設定しなければなりません。ただし、無線周波数についてはコパイロットに自動入力させることもできます。当然、高度やルートは指示された通りに飛行しなければなりません。それにより、飛行中、FMSの修正が必要なこともあります。

Pilot2ATCを使うことで、出発から到着まで、一通り航空管制下で無線通信しながら飛行することができますから、臨場感をもって楽しむことができます。
はじめて使ってみたときは、当然、すべてを通して完璧には飛行できないと思いますが、しばらく使って要領を得てくれば、やり方は分かってきます。

Pilot2ATCは航空管制を実現してくれる素晴らしいソフトですが、今まで使っていて気になった点がないわけではありません。
まず、空港の誘導路の形状によっては滑走路への接近を認識できず、タワーと交信できないことがありました。しかし、滑走路に近づけばいいだけなので、たいていは問題回避が可能です。
些細な使いにくさはあります。起動に少し時間がかかりますし、最初にウェイポイントを入力した後、フライトプランをスクロールしないと、なにも見えないといったユーザーインターフェースの細かい調整不足もあります。

Pilot2ATCはAI機の管制はしません。AI機のアドオンであるX-LifeやWorldTrafficとの同時使用はできますが、AI機はPilot2ATCの管制下にないので、当然、プレイヤー機との衝突が起きます。衝突しても、当たり判定はありませんので事故にはなりませんが、気分は冷めてしまいます。WorldTrafficとの連携という話が出ているようですが、今のところは対応できていません。

再生される音声はWindowsのTTSをそのまま使っているので、音声がクリアすぎて、ノイズまじりの無線通信っぽくありません。音声がよく聞こえるという面ではいいのですが、雰囲気はでません。
しかし、音声出力を加工するソフトを通すことで、それらしくする方法がないことはないようです。

VRには正式対応していません。使えないということではありませんが、Pilot2ATCの操作ウィンドウをVR空間に出す機能はありません。交信の内容を音声だけでなくテキストでも確認したいので、それができないのは痛いところです。幸いPilot2ATCの交信内容については、「?+」というボタンをクリックすることで、小さな別ウィンドウとして切り離すことができます。そして、そのウィンドウをMoveVRを用いて(あるいはOVRdrop(もしくはそのアルファ版)で力ずく)VR空間に表示させることはできます。それとPTT(Push To Talk)をVRコントローラーに割り当てることができません。PTTというのは、無線交信でしゃべっている間に押しておくボタンのことです。ジョイスティックとキーボードには割り当てられるので、そちらに手を伸ばすことになります。あるいは一応割り当てる手段がないわけではないようです。VRでは若干の不便はありますが、そうした工夫を駆使して使うことは可能です。
大型航空機のコックピットはもともとスイッチや計器類に囲まれていますが、Pilot2ATCのウィンドウの他、地図ウィンドウや、AviTabでチャートを表示したりしていると、より囲まれ感が高まります。AviTabは手持ちのPDFファイルのチャートをVR空間内に表示したりできる他、空港データを検索してILS周波数を調べたりできるので、特に航空管制下の飛行においては便利です。


Pilot2ATCの約7,000円(59.95USD)する価格は手が出しにくいところです。X-Plane本体をオフィシャルサイトで購入すると59.99USDですのでほぼ同額です。SteamではX-Plane本体は7,499円ですが、セールになるともっと安くなります。価格については、仕方ないところですが、これが踏み切れない障害になることもあるのではないかと思います。

少々不安があるとしても、現状X-Planeにおいては、選択肢はあまりありませんし(FSXやP3DはPRO-ATC/X等あります)、まだ使いこなせていないバックグラウンドに無線交信を流す機能等もあるようですので、しばらくは楽しめそうです。

X-Planeの開発者もATCの改善に興味がないわけではなさそうなので、将来的にはX-Plane自ら有効なATCを実装する日が来るのかもしれません。

2018年3月30日金曜日

フライトシミュレーター用に安いラダーペダルを購入

フライトシミュレーター用にスロットル付きのジョイスティックは持っているのですが、ラダーに関してはスティックのひねりで行っていました。以前からフライトシミュレーター用のラダーペダルに関心はあったものの、価格がン万円というものであり、床に置きっぱなしになって場所もとるため、購入はずっと避けてきました。
しかし、Thrustmaster TFRP Flight Rudder Pedalsという製品の並行輸入品が、Amazonで1万4000円程で売っており、それくらいならなんとか出してもいいと思い、購入してみることにしました。この製品はThrustmaster製ですが、私が持っているジョイスティックもThrustmaster製です。それと、ドライビングホイールも持っているのですが、それもThrustmaster製です。なぜこれほどThrustmaster製になるかと言えば、その理由は価格だと思います。Thrustmasterはローあるいはミドルエンド向けに手の届く価格帯でそこそこの製品を出しているのだと思います。
持っているThrustmasterのジョイスティックに関しては、購入した時、反応しないボタンを発見して、Amazonに交換してもらいました。また、ドライビングホイールはアクセルペダルのスプリングが破断し、アクセルペダルが戻らなくなってしまいました。幸い保証期間内だったのでYodobashiに出して修理、交換してもらいました。細かいですが、よく見るとボタンのプリントが斜めになっていたり、プラスティックの合わせ目が合っていなかったりします。作りもプラスティック感があって安っぽいです。そうしたことから、Thrustmaster製の品質に不安がないわけではありません。しかし、製品が使える程度のものかといえば、いちおう使えるものを作っています。100%満足ではないですが、60%~70%くらいの満足感はあります。見た目の強度も問題なさそうに見えます。
以前にSaitekというメーカーのジョイスティックやフライトヨークを買ったことがあるのですが、そちらは、使えるレベルのものではありませんでした。製品カタログにある写真やスペックはいいように見えるのですが、部品がぐらついていたり、可動部分がスムーズでなかったりしました。メーカーの設計者がちょっと使ってみれば使い物にならないことがわかるはずだと思うのですが、実際に繰り返し使って使用感を吟味した形跡はありません。
Thrustmasterは最低限使えるレベルであるので、まだマシだと思っています。少なくとも繰り返し触り試して設計したものであろうことは分かります。もちろんもっと値段の高いハイエンドなものであれば満足感は高いだろうとは思いますが、値段との妥協があります。


今回購入したラダーペダルThrustmaster TFRPは、どうかといいますと、今のところ初期不良はなさそうです。ペダルは金属製のレールの上に乗って動くようになっており、スムーズですし、金属という点からみて強度もある程度あるだろうと思います。ペダルそのもののぐらつきはありますが、足での操作なのでもともとあまり微妙な操作はできません。
両足をペダルの上に乗せて使うことも、床に置いた踵を支点にして操作することができます。ただし、踵を床に置く方法では、ペダルの傾斜が浅いこともあり、ストロークを十分にとれないかもしれません。自動車なんかの場合は、同様に踵を床に置いてアクセルペダルを踏みますが、ラダーペダルは前後にスライドして動くものです。自動車のアクセルペダルの操作感とは、ちょっと異なります。
ラダーペダルはスプリングでセンターに戻す作用があり、その部分で若干のスムーズさを欠くことになります。ジョイスティックが中立に戻るようになっているのと同じことで、フィードバック機構がなければ、そうなるのも仕方のないところではあります。
ペダルを奥に踏み込むことでトーブレーキとして使えます。ペダルがシーソーのように前に傾くということです。左右別々のアナログ入力になっています。この機構をドライビングゲームのアクセルペダルとブレーキペダルとして流用することも想定しているようです。私は他にThrustmasterのドライビングホイールとそれに付属するペダルを持っています。そちらは、アクセルとブレーキで、踏む感覚が変えてありますし、角度、ストローク、重さが自動車らしくなっています。ラダーペダルを自動車のペダルに代用した場合、その使用感は著しく劣るだろうことは予想できます。しかし私は試していませんのでこの機構がどの程度有効かは分かりません。

さっそく使ってみましたが、感想としては、これは慣れが必要だと思いました。そもそも私はラダーペダルを使ったことがないということもあります。
ラダーペダルは左右連動して前後にスライドします。つまり、左を奥に押せば、右が前に戻り、逆にすれば逆に動きます。
タキシングの時、左を奥に押せば、機体は左へ曲がります。これは、感覚としては逆に感じます。頭で考えるとそれで正しいと理解できますが、体は正直ですから、無意識に逆に切ってしまいます。これは慣れる必要があると思いました。
それから、踵を床につくのではなく、ペダルの上に足を乗せるスタイルで操作していることもあって、微妙な操作は難しいです。このあたりも慣れが必要そうです。

飛行機はラダーで旋回するのではなく、機体を傾けて旋回します。機体を傾けることで揚力が左右に分散し、結果的に機首の方位が変わります。しかし、それでは横滑りを起こし、乗り心地や旋回効率が良くありません。そこでラダーを当てて旋回を補助します。シミュレーターではGを感じられませんから、旋回計のボールの位置を見て判断することになります。しかしながら、私は大型旅客機を操縦することが多く、ヨーダンパーが使えますし、そもそも終始オートパイロットを使います。それでも横風での着陸時にラダーを使うといいのかもしれませんが、私にはまだその腕がないので試せていないところです。代わりにヘリコプターで試してみました。ホバリング時にラダーが使えるのは便利そうです。しかし、ヘリコプターの操縦そのものが難しいので、なかなかうまくいきません。
ラダーペダルを使いこなすには、やはり練習が要りそうです。

2018年3月20日火曜日

X-Plane11社員のプッシュバック運転手を外注に業務委託するとサービスが劇的に改善

X-Plane11にはプッシュバック機能がはじめから備わっていて、空港にトーイングカーがあれば、やってきてプッシュバックをしてくれます。真後ろ、右、左と3方向のプッシュバックが可能です。
標準で簡単に使えるのは便利なのですが、いくつか不満点があります。
ひとつが、プッシュバックする距離が固定なことです。ましてやタクシーウェイのセンターラインに合わせてきれいにプッシュバックしてくれるなんていうのはまったく期待できません。次にスピードが速すぎるということです。空港に1台しかなくて忙しいのか分かりませんが、すべての動作が急いでいて雑です。プッシュバックを開始して、エンジンスタートするのですが、エンジンが完全に起動する前にはもうプッシュバックを完了させてとっとと帰って行ってしまいます。特に帰る時はトーイングカーとは思えない素早い動きです。動きがあまり速すぎると重量感がなくてリアリティが感じられません。来るときはなかなか来ないくせに帰るときはやたら早いです。私がコックピット作業をしていてプッシュバックして欲しくないため、パーキングブレーキを解除しないでいると、繰り返しパーキングブレーキを解除しろと催促してきます。
また、トーイングカーで押し始めたとたん、機体が後ろに下がらず大暴れして、結局プッシュバックに失敗することがあります。ドライバーがせっかちな性格なので、あせって速く強く押しすぎるからだと思います。アクセルをじわっと踏まず、いっぺんに踏みすぎです。X-Planeは物理計算をまじめにやっているということもあって、停止した重量のある機体を前から強く突けば、物理計算に沿って機体が跳ね上がります。
そんなやる気のないプッシュバックドライバーを見かねてか、ベターなプラグインを作ってくれている人がいます。それが、Better pushbackです。

あらかじめトップビューでプッシュバックのルートを入力しておくと、その通りにきれいにプッシュバックしてくれます。
タクシーウェイのセンターラインに合わせてプッシュバックするなんていうのは、お手の物です。機体の前輪をリフトして、丁寧にゆっくりとプッシュバックしてくれます。今までプッシュバックに失敗したことは一度もありません。トーイングカーのエンジン音が付いているのも雰囲気がでます。要請すればすぐにやってきてくれますが、帰る時はすぐに帰らず、機体の横に移動して手を振って?見送ってくれます。

ちなみに、私はVRでやっているのですが、以下の3点を考えて使えばVRでも実用的です。
・あらかじめHMDをかぶる前にPre-plan pushbackにてプッシュバックのルートを入力しておく。
・プッシュバックの開始を手探りでもできるように、なにかのボタンに割り当てておく。
・Better pushbackのPreferencesで、プッシュバック後のdisconnectを自動で行ってくれるようにしておく。

X-Plane11のVRで、GTX970のVRAMの限界に達した

VRフライトにてX-Plane11で台湾の桃園国際空港のアプローチ中にいきなりメッセージウィンドウが目の前に現れて前が見えなくなりました。右目の前を隠される形になりましたが、見える視界の範囲でなんとか着陸させました。そのウィンドウは、頭と一緒に移動するのでずっとついてきて邪魔だし、読もうとしても頭と一緒に動いて逃げていき何が書いてあるのか読めません。また出てくると邪魔なのでとりあえず二度と表示しないというチェックボックスをオンにして、閉じてしまいました。
後日、再度、桃園国際空港にアプローチしていると、フレームレートが極端に落ちて、まったく操作できる状況になりませんでした。うすうす気づいていましたが、表示されていたメッセージはパフォーマンスに関する警告だったようです。X-Plane11にはフライトを再生する機能があるので、それを使って該当箇所のフライト中にどのような状態だったのか試してみると、やはり、フレームレートが極端に落ちます。周囲の景色を見ると、周囲に建物が多く、負荷が高そうです。
Windows10のタスクマネージャーにあるGPUのメモリを見てみると4GBをすべて使いつくしています。私のビデオボードはGTX970なのですが、その4GBでは足りないようです。
グラフィックスの設定にある質感のスライダーを一つ下げて、「高」から「中」変えてみると、問題の現象は起こらなくなりました。それでもフレームレートは低いですが、まだ操作できるレベルです。
X-Plane11でプラグインやらいろいろ入れて、設定を高くし、しかもVRで飛ばすとなるともうちょっと高性能なビデオボードが欲しくなります。しかし、グラフィックスの設定にこだわらないのであれば、GTX970でもなんとかなるということでもあります。

VRメインでX-Planeを使うというのは

X-Plane11はまだベータ版としてではありますが、ネイティブでVRに対応しています。あるいはFlyInsideというツールを使ってVR化する方法もあります。
私はX-Plane11ネイティブのベータ版でVRを使っています。VR機材はHTC Viveです。
HTC ViveのHMDとコントローラー

MicrosoftのFSXをやっていた頃、FlyInsideを使って、はじめてのVRでのフライトシミュレーター体験は感動しました。ディスプレイ画面の中にあったヴァーチャルコックピットに自分自身が納まって、計器やスイッチ類に囲まれている状態や、ウルトラライトプレーンで足元を流れる木々を見下ろした時、フライトシミュレーターを長らく愛用していたこともあったので、それまで平面ディスプレイでやっていたことがばかばかしく思えるほどでした。
航空会社のシミュレーター如く、航空機のコックピットそのままを自宅に自作している海外マニアの写真や動画を見ると、自分はそこまでしようとは思わないまでも、その気持ちはよく分かりました。しかし、もはやVRともなると、あらゆる機体のコックピットが自分の周りに現れます。そしてそれらを手を伸ばして操作できます。もちろん、物理的に触れられるシミュレーターと、VRとは違うと思います。それでも、VRがあれば、シミュレーターを自作しようとは思わなくなるのではないかとさえ思えます。
現状のVRは、解像度が不足しています。計器パネルは見えにくいです。特にFMSの小さな文字は顔を近づけないと読めないことがあります。外の景色も解像度がかなり低いため、その分、美しくありません。離着陸での滑走路の視認性もよくありません。そうした問題は将来、徐々に向上、解決していくことと思います。2018年現在の今日としては、このレベルということになります。それでも、少し前から考えると夢のような世界です。
X-Planeのベータ版はネイティブでVR対応

X-Plane11ではVRで3種類の操作方法があります。
1.ヨークやスロットルをVRコントローラーで掴んで動かす方法。
2.VRコントローラーをジョイスティックと見立てて、前後左右に傾けて操作する方法。
3.通常のジョイスティックを使う方法。
1は、手と腕でヨークを動かす動作になりますから、一番リアルですが、ヨーク、スロットルを掴んだ手にフィードバックがないのと、ラダーペダルは別途必要になります。
2は、ジョイスティック感覚で操作できますが、スロットルとラダーは1と同じ問題があります。
3は、VRでない通常と同じです。
私は、3の方法でやっていますが、本当はラダーペダルがあれば1の方法が一番いいような気がします。というのは、VRでは、オーバーヘッドパネルや、足元にあるFMS、シート横にある無線機器を実際にそこに手を伸ばして操作します。ジョイスティックを机の上に置いているのですが、その机の足にVRコントローラーをガンガンぶつけたり、机の下にVRコントローラーが入るとトラッキングをロストしたりします。コックピットオペレーションは想像以上に広いスペースが必要です。
ラダーペダルは高価なので手が出ません。大型旅客機の操縦の場合、ジョイスティックを触るのは離着陸時だけですので、それ以外の時は机を背にして、広い空間で操作しています。

VR用の設定画面

VRは高いグラフィックスのパフォーマンスが必要です。私はグラフィックボードにGTX970を使っているのですが、通常の飛行ではスラスラ余裕で動くものが、VRではアップアップです。
プラグイン等、多くのツール類がディスプレイ画面で使うことを前提としている場合があります。そのような場合、一時的にVRHMDを外すか、工夫が必要になることがあります。ちょっとしたことですが、メモをとったり、紙媒体のチャートを確認するようなことも不便です。
現状においていろいろ不便はありますが、そうした多くのことは、将来的には技術的に改善可能です。VRとフライトシミュレーターの相性はとても良いので、将来、VRの性能が向上したとき、VRはフライトシミュレーターの標準になると予想します。

現状においては、コストの問題を除けば、解像度不足が一番のネックです。その点が許容できるなら今すぐでもVR環境に移行されてもいいと思いますし、あるいは、今はもう少し高解像度化するのを待つのもいいと思います。そう言えば、ちょうど今日、解像度アップしたVive Proの価格と予約受付開始が始まったようです。

X-Plane11の海面の連続模様をなくす方法

X-Plane11でいまいちなのが海面の波に幾何学模様のパターンがあることです。解決方法を探すと、対策スクリプト「Water Fix and Default fog control xp11 1.1」(https://forums.x-plane.org/index.php?/files/file/36312-water-fix-and-default-fog-control-xp11/)が公開されていました。このスクリプトを使うには、「FlyWithLua」(https://forums.x-plane.org/index.php?/files/file/38445-flywithlua-complete-edition-for-x-plane-11-windows-linux-mac-os-x-version/)というスクリプトを実行する環境が入っている必要があります。

3種類のスクリプトがあります。
water_fix_more_wavy.lua
water_fix_less_wavy.lua
water_fix_standard.lua
インストール方法は、どれかひとつを「X-Plane 11\Resources\plugins\FlyWithLua\Scripts」フォルダの中に放り込むだけです。

私は、波が大きめのwater_fix_more_wavy.luaを使ってみました。海面の連続パターンを感じられなくなり、良くなりました。
しかし、波のサイズが大きすぎるので高度感がありません。スクリプトの数値を一部いじって、細かい波になるように調節してみました。
以下の行の5となっている個所を
set( "sim/private/controls/water/fft_scale3", 5)
15に変えただけです。
set( "sim/private/controls/water/fft_scale3", 15)
まだ波の粒が大きい気がしますが、とりあえずよしとします。

2018年3月19日月曜日

FSXと比較してX-Planeはどうか?

FSX(Microsoft Flight Simulator X)を長く使ってきてX-Planeに移行して、今、X-Planeを使っている私としては、どちらかというとX-Planeの方が良いという評価になってしまいます。ですので、FSXとX-Planeの比較をX-Planeびいきにしてみたいと思います。

まず、グラフィックスです。風景、機体、空港、雲、道路、自動車、夜景…どれをとってもX-Planeの方が上です。FSXは、記憶をたどるとその祖先であるFS2000の時にグラフィックスが劇的に向上しました。当時は美麗さと動作の重さに驚いたものですが、それはもう18年も前のことです。その6年後に発売されたFSXですが、グラフィックスはFS2000の大変革を引き継いでいます。現在進行形で進化しているX-Planeと比較するとさすがに10年以上前のグラフィックスでは差が出てしまいます。それでいて、X-Planeの方がフレームレートが高いです。FSXは、重いというよりは、CPUのマルチコアを活用していなかったり、GPUの機能を使い切っていないため、無駄にマシンスペックが要求されます(その点はPrepar3Dではかなり改善されているようです)。

FSX 

X-Planeはシミュレーション計算をまじめにやっています。その結果、少しだけ操縦が難しくなっていると思います。離着陸はある程度練習すれば誰でもできるようになりますから、より現実的に難しいX-Planeでは、毎回の離着陸がより緊張感を持って楽しめるような気がします。

FSXは開発チームが解散し、今後の発展に期待できません。Prepar3DはFSXベースという点が足を引っ張っていると思います。根本的な改善をしなければ、時間経過による劣化に追いつけません。そもそもロッキードマーティンはソフトウェア開発会社なのだろうかというのも疑問です。
X-Planeは、現在も積極的に開発が進められています。2、3日前にもV11.20b1が発表されましたが、ベータ版という形でユーザーのフィードバックを受けながら改良が続けられています。

そういうわけで、もしも問題がなければX-Planeをお勧めしたいところですが、まったく問題がないわけではありません。

X-Plane自体は日本語にローカライズされていますが、関連情報は英語が多いように思います。それはFSXにおいてもそうなのですが、X-Planeはさらに国内情報が少ないように思います。英語に苦手意識がある人にとっては大きなハードルになります。

ユーザー数という点でもFSXの方が多いように見えます。特に国内ではその傾向が強いと思います。それは、アドオンの多さにも影響します。国内メーカーによるX-Plane用のアドオンは私の知る限りは分かりません。

X-Plane11を使っていて、今のところ大きな支障はないのですが、Microsoftという大メーカーが作ったものと比較すると品質に不安があります。時にそういうものは作り込みの差として現れたりします。私がX-Plane10を使った時は、日本語ローカライズが中途半端であったり、ローディングに時間がかかり過ぎたりと、途中で我慢できなくなって投げ出してFSXに戻った経緯があります。X-Plane11については使える水準まで来ているという印象です。しかし、不安が100%ないわけではありません。

X-Plane11

X-Planeは現在11が最新です。私は以前に10を購入しました。だからといって11が特別料金で安く買えたということはありません。今後いずれ12になったとしても同様だと思われます。Steamセールでの割引狙いも手ではありますが、最新にしたければ再購入になることには変わりありません。開発には経費がかかるのですから、新しい開発分に費用を求められるのは当然です。X-Plane11はSteam標準価格で7,499円です。社会人の趣味として高いものとは思いませんが、一方のFSXは開発が打ち切られているのですから、それ以上の再購入は良くも悪くも、起こりません。

フライトシミュレーター初心者向けとしてはFSX(Steamで2,480円)は手軽でいいと思います。情報源、アドオン等、もっとも恵まれた環境です。
一方、ある程度フライトシミュレーターに慣れた方は、X-Planeでプラグインを入れたりして新たな気持ちで遊んでみるのも悪くないと思います。初心者の人にとっては、飛ばすだけでなく、あれこれやりはじめると、情報源が海外に多くなるので、その点に抵抗がなければ楽しめると思います。
Prepar3Dは値段を考えると、初心者向けとしては敷居が高く、グラフィックスやフライトモデル等X-Planeと比較して優れているとも思えないわけで、その価格と機能がつり合っておらず、高価格というプレミア感やロッキードマーティン社というネームバリューからプロフェッショナルユースを感じさせるものの、冷静に考えると微妙なところではあります。FSXの資産が活かせるというのは大きなアドバンテージですので、その点にこだわるかどうかというところが大きいと思います。特にFSXのアドオンをたくさん購入した人なんかは、離れなれないということがあるかもしれません。

X-Planeで時間を一瞬で変えられる便利な機能

X-Planeで便利な機能の一つは、時間を簡単に変えられることです。キーボードのkまたはlを押すだけです。kキーで時間を戻し、lキーで時間を進めることができます。また、シフトキーを押しながらそれらのキーを押すと高速に時間を変えられます。
太陽の位置や空の明るさがスムーズに気持ちよく変化します。
時計で正確な時刻を選ぶというのではなく、むしろ、正確な時刻は分からないけれど、夕焼けとか、欲しい雰囲気の時間帯にすぐに変えられるというのがとても便利です。

2018年3月12日月曜日

Ortho4XPで航空写真をシーナリーにする方法

Ortho4XPという地形データと航空写真をX-Planeで使えるようにするツールがあるようです。Ortho4XPを紹介するウェブサイトのフォトジェニックな画面イメージを見て、私もやってみることにしました。

Ortho4XPはインターネット上にある地形データおよび航空写真をダウンロードして、X-Plane用のシーナリーを生成します。そのため、大量のハードディスク容量が必要になり、生成に時間がかかります。
しかし、できあがる風景はよりリアルなものとなります。

●作成方法、使い方
1.Ortho4XPは作者のドロップボックスから入手します。
https://www.dropbox.com/sh/cjjwu92mausoh04/AACt-QzgMRwKDL392K_Ux3cPa?dl=0
(右上の「ダウンロード」をクリック)

2.Ortho4XP\binフォルダの中のOrtho4XP_vXXX.exe(XXXの部分はバージョン)を起動します。

3.Ortho4XPのウィンドウにある「Earth tile map」をクリックして、地図を表示します。

4.地図はマウスの右ドラッグでスクロールできます。作成した地域を左ダブルクリックすると、その部分に黄色の枠が表示されるとともに、もとのウィンドウのLatitudeとLongitudeに該当部分の緯度と経度が入力されます。

5.以下のボタンを順番にクリックしてシーナリーを作成していきます。
「Step 1 : Build vector data」
「Step 2 : Build base mesh」
「(Step 2.5 : Build Masks)」
「Step 3 : Build Tile」

ウィンドウの右側にログが表示されます。それぞれの処理には時間がかかりますので長らくお待ちください。「Completed in 99.99sec.」と表示されたら、その処理は終わりです。

6.X-Planeがインストールされているフォルダの「X-Plane 11\Global Scenery\X-Plane 11 Global Scenery」のフルパスをOverlayの項目に入力し、「(Build overlay)」をクリックします。

7.「Ortho4XP\Tiles」に「zOrtho4XP_+36+137」のような名前のフォルダが作成されていますので、X-Planeがインストールされているフォルダの「X-Plane 11\Custom Scenery」の中にコピーします。

8.さらに「Ortho4XP\yOrtho4XP_Overlays」フォルダをX-Planeがインストールされているフォルダの「X-Plane 11\Custom Scenery」の中にコピーします。

9.X-Plane11を起動して、すぐに終了します。
「X-Plane 11\Custom Scenery\scenery_parks.ini」が更新されていますので、開いて、以下ような行が最下行にくるように書き換えます。
SCENERY_PACK Custom Scenery/yOrtho4XP_Overlays/
SCENERY_PACK Custom Scenery/zOrtho4XP_+36+137/
(yOrtho4XP_Overlaysの方を上にします。)

10.完成です。X-Plane11で飛行してみてシーナリーが変わっているか確認してください。

●バッチ実行
お気づきかと思いますが、上記手順を地図のタイルひとつひとつにやっていくのは手間がかかります。そこで、一括で作成できるバッチビルドがあります。
地図の上でシフトキーを押しながらクリックすると、バッチビルドで作成するタイルを選んでいくことができます。作成したいタイルをすべて選択したら、地図の左にある「Build masks」と「Build overlays」のチェックボックスを両方ともオンにします。元のウィンドウのOverlayに上記手順の6にあるパスが正しく入力されていることを確認して、「Batch Build」をクリックします。
選んだタイルの数によっては何時間もかかることになると思いますので、放置しておきます。

●Ortho4XPのシーナリーを他のハードディスクに置いておく方法
Ortho4XPは大量のハードディスク容量を消費します。そのため、Ortho4XPのシーナリーフォルダだけ容量の大きい別ドライブのハードディスクに置いておきたいということがあるかもしれません。
Ortho4XPのフォルダにシンボリックリンクを張ることでそのようにすることができます。

管理者モードでcmd.exeを起動します。
オーバーレイフォルダは以下のようなコマンドでシンボリックリンクを張ることができます(パスは書き換え必要)。
mklink /D "C:\X-Plane\Custom Scenery\yOrtho4XP_Overlays" "E:\Ortho4XP\yOrtho4XP_Overlays"
タイルフォルダは以下のようなコマンドでシンボリックリンクを張ることができます(パスは書き換え必要)。
mklink /D "C:\X-Plane\Custom Scenery\zOrtho4XP_+36+137" "F:\Ortho4XP\Tiles\zOrtho4XP_+36+137"

タイルのフォルダは存在するだけ実行することになりますが、私は以下のようなバッチファイルを作成して、一括でシンボリックリンクを張れるようにしました。
オーバーレイとすべてのタイルのシンボリックリンクを自動作成します。
後からタイルを追加作成した場合でも、同じシンボリックリンクを作成しようとするとエラーになるだけですので、繰り返し何度でも実行できます。
使用されたい方はX_PLANE_CUSTOM_SCENERYとORTHO4XP部分のパスを環境に合わせて書き換えてください。また、管理者モードで実行してください。
------------------------
@echo off
rem Make symbolic link for Ortho4 XP
rem THE INTERNET MAN www.tim.jp

setlocal enabledelayedexpansion

rem set 'Custom Senery' folder of X-Plane, and 'Tiles' folder of Ortho4XP.
set X_PLANE_CUSTOM_SCENERY=C:\X-Plane 11\Custom Scenery
set ORTHO4XP=F:\Ortho4XP

for /d %%i in (%ORTHO4XP%\Tiles\*.*) do (
mklink /D "%X_PLANE_CUSTOM_SCENERY%\%%~ni" "%%i"
)

mklink /D "%X_PLANE_CUSTOM_SCENERY%\yOrtho4XP_Overlays" "%ORTHO4XP%\yOrtho4XP_Overlays"

pause
------------------------

●地図の種類を変更
デフォルトではBingのズームレベル16の航空写真が使われます。「Base zoomlevel」の値を変えるとズームレベルを変更できます。値を大きくすると精細な写真になり、小さくすると粗い写真になります。もちろん精細な方がいいですが、容量との兼ね合いもあります。基本的にはデフォルトの16で作成し、詳細な写真が欲しい部分だけ17を使用されるのがいいのではないかと思います。
また、Bing(BI)以外の地図も使えますが、日本をカバーする写真を収録しているものは多くありません。BI以外だとArcかJPくらいになります。
「Choose custom zoomlevel」をクリックすると地図をプレビューできるウィンドウが表示されますので、使える地図を探すのにお試しください。

●関空の修正
通常の手順でシーナリーを作成すると関西国際空港の地形がデコボコになってしまいます。この問題については以下のページにて、対策パッチが公開されています。
https://piano2nd.smb.net/XPJ/viewtopic.php?t=29
あらかじめパッチを入れておくか、すでに作成済の場合はパッチを入れて再作成してください。

●使ってみて
Ortho4XPを使ってみて、山岳部分は見違えるようになります。しかし、使っていると問題も目についてきます。
・ハードディスク容量をバカ食いします。不足する場合、Ortho4XPのために散財するか迷うところです。
・航空写真の撮影時期により色合いが異なるものが混在しています。そういう部分では明確に境界が見えるのが残念です。Bing以外のどれを使っても少なからずそうした部分があります。
Bingのズームレベルを12まで下げると、色合いは統一されると思いますが、解像度がかなり落ちるため、Ortho4XPを使っている意味がなくなります。
 ・上に書いた関空もそうですが、一部で地形がおかしくなる場所があります。

写真の色合いの境目が見えるのは、見ていて覚めてしまうため、それならいっそのこと、もとに戻そうかと思いましたが、もう少し使い続けて様子を見てみたいと思います。
いろいろ問題もあるのですが、そういう完璧ではないところが、良くも悪くもX-Planeらしいところだと思います。

高解像度VR HP ReverbでX-Plane 11を飛んでみた

2018年3月7日水曜日

X-Planeでの巡航飛行の時間短縮方法

Microsoft Flight Simulator Xで飛んでいたときは、シミュレーション速度を2倍、4倍、8倍、16倍などにすることができました。国際線を飛ぶと何時間もかかりますから、現実的には巡航中の時間短縮は必須です。ただ、8倍速や16倍速で飛行すると、オートパイロットの高度維持がハンチングを起こし、激しく揺れて、たまにATCから高度を修正するよう怒られたりもしました。それでも時間短縮という目的は果たせましたから、便利な機能でした。
最近、X-Planeを購入して飛んでいるのですが、FSXとはその辺の勝手が違います。
目的地に時間短縮するという用途としては、X-Planeでは対地速度を変える方法があります。これは単純に前進速度を何倍速かにするというものです。対地速度以外のシミュレーション計算は高速化しません。そうすると、1倍速でシミュレーション計算するオートパイロットにとっては、想定外の何倍もの対地速度(マッハ10とか)で飛行する機体の制御を計算することになります。まともな計算ができなくなり、高度維持がハンチングを起こします。ハンチングは時間とともに徐々に大きくなっていき、1万フィートを超える幅で上下動しはじめることになります。これでは巡航飛行の時間短縮としては使いものになりません。
X-Planeではシミュレーション速度を高速化することもできます。対地速度だけでなく、シミュレーションの計算側も高速化できる機能がちゃんと用意はされています。しかし、それには強力なCPUパワーが必要になり、私のパソコンでは2倍速での計算すらできません。

この問題について、海外の情報を漁ってみても、飛行速度に対するシミュレーション速度が間に合わないのだから、そのようになるのは当たり前という話になっています。
なるほど、異常な速度で前進しているのだから、まじめにシミュレーション計算するX-Planeにとって、計算が追い付かなくなれば不安定になるのは当然というのは一見説得力があります。
しかし、IT技術者である私から見ると、ちょっと疑問だったりもします。例えば、仮定の話ですが、現実の大型旅客機で単純に速度だけマッハ10にできたとして(仮定の話なので機体強度その他は無視)、その場合、オートパイロットのプログラムが高度を制御不能になるかというと、それは分かりません。あるいは、飛行速度は通常のマッハ0.8程度だとして、オートパイロットの処理速度だけをなんらかの方法で遅くできたとしたら、オートパイロットにとっては、やはり想定外の飛行速度になるのと同じことだと思うのですが、その場合にオートパイロットが高度を維持できなくなるかは分かりません。
さらにIT技術者視点らしい見方ですが、単純に時間短縮したいだけなのであれば、まじめにシミュレーション計算する必要はなく、ある瞬間の高度を強制的に維持するような、それ専用のモードを実装してもいいと思います。
とはいえ、私がX-Planeを作っているわけではありませんし、X-Planeの開発者が、なにかをするにも手間と時間がかかるわけで、今のところないものは仕方ないと考えるしかありません。

代替案として、FSXであったスルーモードという機体を自由に移動できる機能はないのかと探してみました。プラグインで見つけたのですが、X-Plane10の古い時代に作られたもののようで最新のX-Plane11では正常に機能しませんでした。

X-Plane11では、地図を表示して、そこに表示されている自機のマークをマウスでドラッグして、他の場所に持っていくことができます。これであれば、時間短縮どころか、瞬間移動できます。
しかし、問題があって、移動すると、移動先のシーナリーのロードに時間がかかります。ですから実際は瞬間移動にはなりません。それでも数十秒待てばロードが終わるので、まじめに飛行する時間を考えれば全然ましです。しかし、地図を大きくズームアウトできないのが問題です。自機のドラッグによる移動は地図で見えている範囲になりますから、一回で移動できる範囲に制限があります。地図上に端までは、だいたい300kmくらいでしょうか。一回移動すると、自機を中心にまた地図で表示されている範囲になります。関空から台湾に行くだけでも5~6回の移動が必要です。移動するたびにシーナリーのロードを待たされますから、だるい作業です。もっと遠いヨーロッパやアメリカあたりまで飛行するとしたら、面倒くさいことになりそうです。
また、瞬間移動ですから、時計は進みません。時間の経過とともに日の出や夕焼けを楽しむというのはあまりできません。FMSの経路の入力もそれを考えて作っておく必要があります。それでも、現状、唯一の解決策はこれしかない状況です。

vJoy+UCRでフライトシミュレーターのジョイスティック入力を柔軟にカスタマイズ

X-Planeを使うにあたり、私は、THRUSTMASTER製のT-Flight Hotas Xというジョイスティックを使っています。手ごろな価格で、コンパクトサイズであり、私のようなライトなフライトシミュレーターユーザーには悪くない製品ですが、X-Planeを使うためには少々悩みがあります。

まず、スロットルレバーにセンターがあります。スロットルレバーを動かすと、中間でカクッと抵抗のある部分があります。スロットルをちょうど中間で止められるようになっています。これは、前進と後進ができる宇宙船等を操縦するようなゲームを想定して、スロットルを前後方向に分けて操作できるようになっているためです。しかし、航空機の操縦であるX-Planeにおいてはこの機構は邪魔です。スロットルの中間部分にひっかかりがあると、スムーズな操作を阻害します。実際のところ、気にしなければそれほど大きな問題にはならないのですが、邪魔ではあります。
そうであれば、スロットルレバーの上半分をスロットル、下半分をリバースとして割り当てられるようなことができればいいのですが、X-Planeではそのように設定することはできません。

もう一つ。このジョイスティックのアナログ入力は、スティックによるエルロンとエレベーター、スティックのひねりによるラダー、それからスロットルレバーの4系統の他に、もう一つ、スロットルレバーの後ろにアナログ入力できるレバーというかボタンのようなものが付いています。スロットルレバーを握る左手の人差し指から小指までがあたる部分にあって、シーソー式に操作します。このシーソー式ボタンはスプリングでセンターに戻るため左右に分かれた操作となります。例えばラダーとして割り当てることができます。
ラダーに関してはスティックのひねりでできるため、せっかくならこのシーソー式ボタンは他の用途に使いたいです。X-Planeでは、アナログ入力をコマンド入力に置き換えられる設定があります。そこでシーソー式ボタンの右半分にブレーキを設定してみました。少し右に押すと普通のブレーキ力、いっぱいまで押すと最大のブレーキ力がかかるようにX-Plane上で設定できるため、たった2段階ではありますが、アナログチックにブレーキ操作できるようになります。しかしながら、タキシング中に普通のブレーキ力でブレーキをかけただけでも、強いブレーキ力になって、機体が前のめりでカックン、カックンとなります。
本来であればX-Planeにはアナログのトーブレーキがあるのですが、左足、右足に分かれた入力となっているため、一系統のアナログ入力に左右のどちらかのブレーキしか割り当てできません。X-Planeに左右同時トーブレーキの設定ができればいいのですが、それがないのです。

スロットルレバーの上半分と下半分を別々に割り当てる方法と、シーソー式ボタンによる左右同時トーブレーキ。この二つの問題を解決する方法を探していたところ、外部のソフトウェアを使うことでどうにかなりました。

まず、vJoyという仮想ジョイスティックソフトウェアを使います。これは、フライトシミュレーター用というわけではなく一般的に使われているもので、ジョイスティックを必要とするゲームのために、他のなんらかの入力(キーボードやマウス入力等)をジョイスティック入力に変換させることを想定したものです。そのような用途を求めるソフトウェア開発者向けに提供されています。Windowsのデバイスドライバとして動作し、Windows上で仮想ジョイスティックとして振舞います。しかし、一般ユーザーにとって、これ単体では意味を成しません。この仮想ジョイスティックを活用したアプリケーションソフトウェアを使います。

その一つが、ジョイスティック入力を変換できるUniversal Control Remapper(UCR)というソフトウェアです。例えば、スロットルスティックの上半部の入力を、仮想ジョイスティックの特定の軸出力の全域に割り当てるといったことや、二つのアナログ入力をマージして一つの軸出力に変換するといったことができます。マージするというのは、例えば、自動車ゲーム用のアクセルとブレーキの2系統のペダル入力を足して、航空機ゲームでラダーとして流用するということが考えられます。実際に試したわけではないので、その場合の操作感はどうか分かりませんが。

vJoy+UCRの組み合わせで、スロットルレバーの上半分をスロットルとし、下半分をリバーススラストとして割り当てることや、シーソー式ボタンの右半分をトーブレーキの左右両方に割り当てることが可能になります。

vJoyは以下から入手します。
http://vjoystick.sourceforge.net/site/index.php/download-a-install/download

UCRは以下から入手します。
https://autohotkey.com/boards/viewtopic.php?t=12249

vJoyをインストールした後、UCRをインストールしてください。

vJoyとUCRは、全面的に英語のソフトウェアですので、英語が理解できないと分かりにくいかもしれません。以下に、基本的な使い方を説明します。
1.UCRを起動
UCR.exeを起動します。

2.プロファイルを作成
UCRの右側にあるAddボタンをクリックしてツリーにプロファイルを追加します。
例えばX-Plane用として「X-Plane」という名前でプロファイルを作っておくと分かりやすいと思います。

3.プロファイルにプラグインを追加
作成したプロファイルにプラグインを追加していきます。プラグインというのは、変換を行う単位です。ひとつのプロファイルに複数のプラグインを作成できます。
たとえばAxisSplitというプラグインは軸入力の下側と上側を半分に分けて、上側、下側それぞれを別の軸出力に分けることができます。
上部にあるPlugin Selectionコンボボックスから目的のプラグインを選択してその横のAddをクリックすると、プラグイン名の入力を求めてきますので、適当な名前にして追加します。すると、青色のタイトルバーを持つプラグイン設定項目がウィンドウ内に追加されます。
そこでInput Axisとある部分が、入力側の軸で、Output側がvJoyへの出力となります。入力側のコンボボックスから、Stick番号を選び、さらにAxisを選んで、割り当てるジョイスティックとその軸を選択します。といっても、ジョイスティックの特定の軸が何番のStick番号でどのAxisか分かりませんから、見当をつけて選ぶ必要があります。右横にあるInput Previewで、選んだ軸の入力状況を見ることができますから、ジョイスティックの割り当てたい軸をガチャガチャ動かしながら、反応するものを探すことになると思います。Output側はvJoyのどの軸に出力するかを選ぶことになります。このようにして軸変換の設定であるプラグインを必要なだけ追加していきます。
設定が終われば、最後に一番下のSave Settingsボタンをクリックして保存しておきます。

4.X-Planeで設定
X-Planeではジョイスティックの設定画面でvJoyからの入力を設定します。
vJoyは普通のジョイスティックとして認識されていますので、物理的なジョイスティックと同じように設定することができます。

vJoy+UCRを使うことで、私の操作環境は大きく改善されました。しかし、実は完璧ではなく、vJoyからの入力が確実にX-Planeに入力されない現象があります。特にジョイスティックを素早く操作した際に入力位置が反映されないことがあります。私が主にやっている大型旅客機の操縦では、ゆっくりとした操作しかしないので大きな問題ではありませんが、たまにうまく動作しないことがあります。

vJoyとUCRは汎用のソフトウェアですので、X-Planeに限らず、FSXやその他の用途にも有効です。

2018年3月6日火曜日

X-Plane11にZIBO B738-800 modifiedを追加して、デフォルトの737を大幅アップグレード

X-Plane11にデフォルトで収録されているBoeing737-800は、それ単体でもよくできた機体ですが、ZIBO B738-800 modifiedというのを追加すると、有料機体アドオン並みにアップグレードできます。
はじめから入っている状態ですと、オーバーヘッドパネルなんかで触ることができないスイッチが多いですが、ZIBO MODを入れると、多くのスイッチが作動するようになります。それは言い換えると、難しくなって、面倒くさくなるという意味でもあるのですが、どこまでリアルであるかや意味があるかはともかく、実際に操作できるというのは、フライトシミュレーター好きなら楽しいものです。
日々進化しているようで、ブラッシュアップが継続的になされているのも魅力的です。

ZIBO B738-800 modifiedを使うには、まず以下のページの説明を読み、
https://forums.x-plane.org/index.php?/forums/topic/138974-b737-800x-zibo-mod-info-installation-download-links/
DONATE LINK をクリックするとPayPal経由で寄付することができます。寄付しないとなにか制限があるわけではありませんが、使ってみて使いよいようなら少々寄付されてもいいと思います。

DOWNLOAD LINKS の LINK ZIBOmod B737-800X をクリックすると、Googleドライブのページが表示されるため、そこから B737-800X のzipファイルをダウンロードします。ファイルサイズが2GB程度あると思います。(もしもダウンロード数の制限によりダウンロードできないときは、右クリックして表示されるメニューから「コピーを作成」し、あなた自身のGoogleドライブからダウンロードしてください。)
(Googleドライブの画面はウェブブラウザ等により表示が異なることがあります。)

ダウンロードしたzipを展開して、B737-800X フォルダごと X-Plane11 フォルダ下にある Aircraft フォルダ中(X-Plane 11\Aircraft\)に移動します。

さらに FMOD by AudioBirdXP を同様にダウンロードします。
現在、FMODは上のzipファイルに同梱されていますので、別途ダウンロードは不要です。

ダウンロードしたファイルを展開して fmod フォルダを上で移動した B737-800X ファルダの中(X-Plane 11\Aircraft\B737-800X\)に移動します。
以上でインストール完了です。
上記のZIBO B738-800 modifiedのページの中に TerrainRadar by DrGluck と AviTab by Folko というリンクがありますが、地形レーダーとタブレットのプラグインです。必須ではありませんが、おすすめです。
Xchecklist by vin_KaiZen と TK Texture by Tom Knudsen は、チェックリストとコックピットや機体外観のテクスチャのようです。お好みでインストールしてください。

X-Plane11を起動すると、機体一覧の中に、新たにBoeing737-800Xが追加されています。

今まで触ることができなかったスイッチを触ることができるようになっています。
こうなると使い方が問題になりますが、マニュアルを見たりYouTubeの紹介動画を御覧になるといいと思います。ただし英語を理解できる必要があります。

2018年3月1日木曜日

FSXを卒業してPrepar3DとX-Planeどちらを買うか迷った結果

私は昔からパソコンのフライトシミュレーターが好きで、MicrosoftのFlight Simulatorでずっと遊んでいました。一時期はやめていたこともあるのですが、ここ2~3年はSteam版のFSXを購入し遊んでいました。特にVRヘッドマウントディスプレイのHTC Viveを購入して、FlyInsideというアドオンでのVR飛行体験は衝撃的でした。フライトシミュレーターにVRは絶対に欠かせないと確信しました。現状はヘッドマウントディスプレイの解像度が低いという問題がありますが、将来そこが解決されると、フライトシミュレーターにVRは必須になると思います。
FSXは2006年に発売されたソフトウェアです。すでに10年以上経過しており、世の中の環境はずいぶん進化しました。現在の水準で作り直したとすれば3Dグラフィックスなんかは見違えるはずですが、FSXはそうした状況に置いてけぼりです。そうかといって代替になるソフトウェアがない状態でした。X-Plane10も購入しましたが、ATCがまともに誘導してくなかったり、FMSにオートパイロットを任せると、とんでもない状態になったりと、完成度が低くて結局まったく使わなくなりました。それとは別にPrepar3DというFSXの改良版があるのですが、価格が2万円以上で、機能的にもFSXで事足りそうだったので、購入する気になりませんでした。
しかしその後、Prepar3Dがv4になり、ネイティブでVRに対応すると同時にパフォーマンスが大幅に改善しました。X-Planeも11になって、現在(2018年3月時点)ではベータ版ではあるもののネイティブでVR対応しています。
そのような世間の動きを見ていると、そろそろFSXを卒業する時ではないかと思いはじめ、Prepar3Dv4とX-Plane11、両ソフトウェアを検討した結果、今回はX-Plane11を購入してみることにしました。金額がPrepar3Dより大幅に安く、所詮はFSXベースであるPrepar3Dに比べて、大きな変化が期待できます。X-Plane11Steam版であればセールで安く買えることがありますが、待っているのはあまりにも時間の無駄なので、今は円高ということもあって本家ウェブサイトから購入しました。本家はダウンロードする際に夜の時間帯でかなり速度が遅くなりました。Steamはこれまで使ってきた限り、高速な回線を持っているようですので、そういう点ではSteam版でもいいと思います。

X-Planeで心配なのは完成度です。FSXはMicrosoftという超巨大企業が作ったものですから、ある程度の品質で作られています。X-Plane10は不安定であったり、作りこみが甘い点が見られました。しかもX-Plane11のVR対応はまだベータ版ですので、ますます心配です。
まだ、X-Plane11を購入して使いはじめたところなので何とも言えないですが、一週間ほど使ったところで、プログラムが落ちたことが2~3回ありました。若干使いにくいと思う部分もあります。ただ、現在進行形で作られているものですから、改善、改良は継続的に行われています。プラグインによるユーザーサイドからの補完もあります。つい先日もVR4というバージョンがリリースされ、重大な問題が発覚すると、24時間以内にVR5が緊急リリースされました。開発が完全に終了したFSXと比べると、まったく期待が持てます。
X-Plane11は、グラフィックスやサウンド等、FSX時代から大幅に進化しました。フレームレートが重視されるVRで使いたいので3Dグラフィックスのパフォーマンスが重要なのですが、非力なGTX970であっても私が使う分には問題ない性能です。FSXの時はタキシングで機体がドリフトするため、不自然で使っていて気分がよくなかったのですが、X-Planeになればそういう細かい点も異なります。
デフォルトで選択できるBoeing737-800という機体に、ZIBOというMODを追加すると、有料機体アドオンに匹敵するような機体にグレードアップできます。

しかし思うのは、Prepar3Dもそうかもしれませんが、X-Planeにおいても情報は海外が多いです。英語がある程度理解できると有利ですが、英語を見ただけで敬遠してしまうような人だと、最近のフライトシミュレーターを使いこなすのはちょっと大変かもしれません。

2018年2月20日火曜日

XPSからPDF、PDFからXPSへ複数ファイル一括変換できるツール

MicrosoftのXPS形式のファイルをAdobeのPDF形式のファイルに変換したい場合、Windows10標準の「Microsoft Print to PDF」等、PDFで印刷できるソフトを使い、PDF形式として印刷して変換する方法があります。しかし大量のXPS形式ファイルを変換したいというような場合、一回印刷するごとに出力PDFのファイル名の入力が必要になるため、少々手間です。数十、数百ファイルならなんとかなりますが、それ以上となると…。
Webサービスとして、変換できるものもあるようですが、ビジネス文書のような機密性のある文書をインターネットにアップロードするのは抵抗があります。

そこで、一般的なWindowsアプリケーションソフトウェアで変換するソフトウェアが存在しないか探したところ「Free XPS to PDF Converter」というものを見つけました。インターネットで検索するとすぐ見つかると思います。
XPS形式とPDF形式を相互に一括変換できます。外国製なため画面表記は英語ではありますが、操作は非常にシンプルです。

ちょっとしたツールですが、ひとつひとつ変換すると面倒ですので、大変助かります。