2012年9月27日木曜日

ロゼッタストーンのスタジオがよく分かる2つの動画

今日はロゼッタストーンのスタジオの様子が分かる動画を2本ご紹介します。

一つ目は、ロゼッタストーンのオフィシャル動画です。
デモンストレーションとして、ロゼッタストーンスタッフが英語版のスタジオをマンツーマンでやっています。
http://www.youtube.com/watch?v=sOjNtBXniQA
印刷した紙をテロップ代わりにカメラの前に掲げていて、ああビデオ編集ができないんだなあ、と素人臭ささを伺わせるのがなんではありますが、編集されていないお陰でノーカットで見ることができます。
これは一番簡単な、レベル1-1のスタジオです。マンツーマンなのでグループレッスンの雰囲気が分からないのと、あまりにも淡々と進みすぎているのが、少々現実的ではありませんが、スタジオというのは画面の写真を見ながら質問と回答を繰り返して進んでいくことが分かると思います。実際は出席者が複数いれば順番に質問されます。レベルが上がればコーチによってアドリブの質問が来ることがあります。
たいくつなビデオですが、スタジオの進み方が分かりやすいビデオではあると思います。

次は、日本語版のスタジオのビデオです。
外国人がロゼッタストーンで日本語を勉強しています。
ロゼッタストーンのスタジオがどんなものか知りたい方は、こちらの方が参考になるかもしれません。英語版は、これの逆ということですから。
http://www.youtube.com/watch?v=ncdXIBChz0o
「これはだれですか」と聞いているのに「オレンジです」と答える。
「分かりません」を一回で覚えてくれない。
素晴らしく現実的だと思います。このリアリティこそがロゼッタストーンオフィシャルでは出せないユーザー制作ビデオの良さだと思ったりします。

marlissa21さんは他にも日本語版スタジオのビデオをアップされているようなのでよろしければご覧ください。
http://www.youtube.com/user/marlissa21

ロゼッタストーンのスタジオが嫌い、苦手、無し、苦痛、つらい

みなさんはロゼッタストーンのスタジオに出席していますか?
ロゼッタストーンを購入した人の中には、実はスタジオが嫌いとか苦手という人が、一定数おられるのではないかと思っています。どんなものにも好みがあるのは仕方ありませんが、誤解、杞憂、臆病ということであれば、考え方次第でもあるので、もったいないことのように思います。
スタジオが嫌な方はどんなことを心配するのでしょうか。

・プライバシーに関わることを言わなければならない
スタジオでは、個人的な質問をされることがあります。週末何をしたか、兄弟はいるか、どこの国に行ったことがあるか、結婚しているか、生活環境、年齢が推定できること等です。もちろん英会話の練習としてなのですが、グループレッスンですから他の出席者にも聞かれています。
世の中完璧な人はいません。年齢、体型、病気、障害、趣味、社会的地位、収入、交友関係等・・・人には得意なこともあれば、苦手なこともあります。誰でもコンプレックスを持っています。私にもたくさんの弱点があります。聞かれたら答えにくいこともあります。私はなんの問題もなく人生を謳歌しているわけではありません。誰でもそういうことはあると思います。

例えば、ニートと呼ばれる人達がロゼッタストーンをやっているとします。職業がなく、学生でもないことに、本人はコンプレックスを持っているかもしれません。その人に対して、職業を訊かれたとしたら、どう答えたらいいでしょうか。
ひとつは「それは秘密です」とか「言えません」と答えて、言わないようにすれば嘘をつくことにはなりません。
正直に言ってもいいと思います。「今、職業を持っていませんし、学生でもありません。悩んでいます。」
嘘で適当なことを言っておいてもいいです。「私は総理大臣です。」
意識や考え方次第ということですし、ゲーム感覚で考えることもひとつだと思います。
毎回、答えを変えたっていいんです。

重要なことは他の人の良い部分だけを見て、自分が劣っている存在に思うことはないということです。ロゼッタストーンに参加している人には、一見充実した生活を送っているように見える人も多いですが、見えないところではどうなのか分かりません。というより人には必ず欠点があります。
忙しく仕事をしているのが充実していると思う人もいれば、そういう価値観をかわいそうに思っている人もいます。考え方は人によってまったく異なります。

・他人への気遣い
スタジオはグループレッスンですから、他の出席者へ多少の気遣いは必要です。最低、迷惑をかけないようにしなければなりませんが、過剰な気遣いはいりません。
あるとしても一般的なことで、特に意識することはないと思います。例えば、他の人が話している時は、最後まで聞くとか、自分の話したことが相手に伝わらなかったときは、分かりやすいように言い直すとか程度です。

そもそも英会話はコミュニケーションの手段です。英語で他人と関わるスキルこそが、英会話そのものです。生身の他人を意識した受け答えをすることは実践的な練習です。

私は出席者の誰かがなにかおもしろいことを言ったりすると、つい声を出して笑ってしまうことがあります。愛想笑いではなく、自然にそうなってしまいます。いつもゲラゲラやっているわけではありません。リラックスして受けていれば自然にそうなってしまうことがあるのです。テレビでバラエティ番組を見ていておもしろい場面があったときに、笑ってしまうような感じです。
人の言ったことを聞いてあいづちを打たなければならないということはありませんし、なにか気の利いたことを言わなければならないこともありません。
スタジオは単なる英会話のレッスンです。嫌ってかからず、肩の力を抜いて受けてください。

・失敗したり、言葉に詰まる
スタジオで使えるのは英語だけです。コーチはネイティブ外国人で、日本語は分かりません。他の出席者も韓国人やイタリア人等、日本人とは限りません。
日本語で何かしゃべっても独り言としてとられたりして、他の日本人を含め、誰も日本語では返答しません。
コーチから「これは何色ですか?」と訊かれて、その色を英語でなんと言えばいいのか知らなかったとしても、知らないものは答えようがありません。語彙のように知識があるかないかの問題だけでなく、言いたいことを英語でどのように話したらよいか言い回しが分からないことがあります。
そんなときは、なんとかがんばってみるか、無理なら「分かりません」と答えてください。英語なら「I don't know.」でOKです。それすら口から出ず、沈黙してしまっても気にしないでください。いや、凹むくらいでいいです。

そうした屈辱やもどかしさは言語学習の過程で必ず通らなければならない儀式のように思います。
言語習得に負の側面があることは、ロゼッタストーンだけのことではないですが、そういう難点といえるようなことをロゼッタストーン社のような語学教材会社は言いにくいかもしれません。しかし、マイナス面こそ事前に承知しておいた方がいいことだと思います。
外国語を習得するのは簡単ではありません。ロゼッタストーンはそれなりの金額を出して購入するものではありますが、それで痛みなく外国語が使えるようにはしてくれません。簡単に身につかない技能を身につけようとするのですから、なにかしらの難しさがあります。
英語学習したい人が思い描く典型的な夢物語に、ある程度話せるようになってから、英会話をやってみたいというのがあります。しかし、ある程度話せるようになることが簡単なら苦労しません。文法や単語を勉強しても話せるようになりません。英語の音声をたくさん聞いても話せるようになりません。話すことが目的なら、まず話すことが先です。話さないのに話せるようになりません。
ロゼッタストーンのことではなく一般論ですが、単語の丸暗記やパズルのような文法を机上でやっても、退屈で眠たいだけです。英語の音声を聞き流しても、答える必要がないので真剣に理解せず、BGMになるだけです。使わないことはしばらくすると忘れてしまいます。最初、文法は現在形や現在進行形程度で十分です。過去のことを言いたいことがあって言えなかったとしたら、そこではじめて過去形を勉強すればいいのです。必要に迫られて理解する勉強は、用もないのにする勉強とは違います。必要になったときに必要な分だけを都度勉強していけばよく、必要に迫られたことをひとつだけ勉強するのと、必要としていないことを闇雲に勉強するのとでは、身につき方がまったく違います。

もうひとつ、よくある失敗が、勘違いや思い込みです。
コーチの言っていることを取り違えて、トンチンカンな回答をしてしまうことがあります。
あるいは、スタジオの中での何かについて、他の人がこうだと言っているのに、自分はあれだと言いはってしまったとして、後から調べると自分が間違っていたなんていう語学とは関係ない失敗もあるかもしれません。
それで、穴に入りたいような、自己嫌悪を感じるかもしれません。
誰でも間違えることはあります。他の人はまったく気にしていないでしょう。気にするのは、自分が完璧でないことを悔しがる自分自身だけだと思います。

・他の人が上手すぎる
最大4人までのグループレッスンですから、他の出席者がいます。当然、自分より上手な人もいます。
自分の失敗は気になりますが、他人の失敗は気にならないので、他の人の方がうまくみえるということもあるでしょうが、あきらかに上手な人もいます。特に同じユニットのスタジオを何回も受けている人、上のレベルまで進んでいる人、現地に住んでいる人、帰国子女、他の学習方法を併用している人、等です。
そういう人と一緒になったとき、「なにくそー」と燃えるかといえば、たいていはしょぼくれてヤル気を失うのが現実かもしれません。

私はロゼッタストーンのレベルが上がって来た今さら、レベル1のスタジオに出ようとは思いません。内容が簡単すぎたり、他の参加者とレベルが合わないと思われるからです。もちろんレベルの低いスタジオで、上級レベルでやっているフレーズを持ちだして、ひけらかしたいとも思いません。
できる可能性の高いスタジオではなく、十分でないスタジオの方を受けてしまいます。できることが分かっていたら面白くありません。できないことに挑戦し、当然できなくて、それでもたまにうまくいく事があるから嬉しいのです。成長するからやる意味があります。

・怖い
間違えたり、恥をかくことを恐れると、スタジオは怖いです。できないことをするのですから絶対に間違えます。間違えないなら練習する必要ありません。間違いを恐れないことが大切です。自分は間違えない人間ではないと認め、完璧主義を捨てます。
コーチが間違いをよしと見ないことがあるとすれば、単なるコーチの勘違いか能力不足です。

これはあまり関係ない話かもしれませんが、私が今までに受けたスタジオの約75%は女性のコーチです。さらにコーチを含め5人いて、自分以外全員が女性なんてことがあったような記憶もあります。男性、女性、両方に良い面、悪い面があり、どっちでもいいことですが、スタジオは怖いものではなく、女性が安心して受けられるようなものであるということは言えると思います。



私はスタジオがストレスに感じることがあります。始まる直前はキャンセルしたい衝動にかられることさえあります。それでも受けていますが、納得いかない結果になることもあります。しかし、受ける回数が増えるにつれ、慣れてくるといいますか、打たれ強くなるのでしょう。後を引かなくなってきます。完璧を求めず、ある意味いい加減に受けるのがいいのではないかと思います。

もし英語を勉強してから、話すことに挑戦しようと思っているなら、すぐ話すことに挑戦してみてください。
英語ができるようになってから英会話ではなく、英会話が先です。
ロゼッタストーンは初歩から経路に沿って学習していくので、英会話をまったくしたことがない人には特にオススメです。
ショートケーキのいちごを最後まで残しておくのではなく、はじめから食べてしまいましょう。