2018年3月20日火曜日

VRメインでX-Planeを使うというのは

X-Plane11はまだベータ版としてではありますが、ネイティブでVRに対応しています。あるいはFlyInsideというツールを使ってVR化する方法もあります。
私はX-Plane11ネイティブのベータ版でVRを使っています。VR機材はHTC Viveです。
HTC ViveのHMDとコントローラー

MicrosoftのFSXをやっていた頃、FlyInsideを使って、はじめてのVRでのフライトシミュレーター体験は感動しました。ディスプレイ画面の中にあったヴァーチャルコックピットに自分自身が納まって、計器やスイッチ類に囲まれている状態や、ウルトラライトプレーンで足元を流れる木々を見下ろした時、フライトシミュレーターを長らく愛用していたこともあったので、それまで平面ディスプレイでやっていたことがばかばかしく思えるほどでした。
航空会社のシミュレーター如く、航空機のコックピットそのままを自宅に自作している海外マニアの写真や動画を見ると、自分はそこまでしようとは思わないまでも、その気持ちはよく分かりました。しかし、もはやVRともなると、あらゆる機体のコックピットが自分の周りに現れます。そしてそれらを手を伸ばして操作できます。もちろん、物理的に触れられるシミュレーターと、VRとは違うと思います。それでも、VRがあれば、シミュレーターを自作しようとは思わなくなるのではないかとさえ思えます。
現状のVRは、解像度が不足しています。計器パネルは見えにくいです。特にFMSの小さな文字は顔を近づけないと読めないことがあります。外の景色も解像度がかなり低いため、その分、美しくありません。離着陸での滑走路の視認性もよくありません。そうした問題は将来、徐々に向上、解決していくことと思います。2018年現在の今日としては、このレベルということになります。それでも、少し前から考えると夢のような世界です。
X-Planeのベータ版はネイティブでVR対応

X-Plane11ではVRで3種類の操作方法があります。
1.ヨークやスロットルをVRコントローラーで掴んで動かす方法。
2.VRコントローラーをジョイスティックと見立てて、前後左右に傾けて操作する方法。
3.通常のジョイスティックを使う方法。
1は、手と腕でヨークを動かす動作になりますから、一番リアルですが、ヨーク、スロットルを掴んだ手にフィードバックがないのと、ラダーペダルは別途必要になります。
2は、ジョイスティック感覚で操作できますが、スロットルとラダーは1と同じ問題があります。
3は、VRでない通常と同じです。
私は、3の方法でやっていますが、本当はラダーペダルがあれば1の方法が一番いいような気がします。というのは、VRでは、オーバーヘッドパネルや、足元にあるFMS、シート横にある無線機器を実際にそこに手を伸ばして操作します。ジョイスティックを机の上に置いているのですが、その机の足にVRコントローラーをガンガンぶつけたり、机の下にVRコントローラーが入るとトラッキングをロストしたりします。コックピットオペレーションは想像以上に広いスペースが必要です。
ラダーペダルは高価なので手が出ません。大型旅客機の操縦の場合、ジョイスティックを触るのは離着陸時だけですので、それ以外の時は机を背にして、広い空間で操作しています。

VR用の設定画面

VRは高いグラフィックスのパフォーマンスが必要です。私はグラフィックボードにGTX970を使っているのですが、通常の飛行ではスラスラ余裕で動くものが、VRではアップアップです。
プラグイン等、多くのツール類がディスプレイ画面で使うことを前提としている場合があります。そのような場合、一時的にVRHMDを外すか、工夫が必要になることがあります。ちょっとしたことですが、メモをとったり、紙媒体のチャートを確認するようなことも不便です。
現状においていろいろ不便はありますが、そうした多くのことは、将来的には技術的に改善可能です。VRとフライトシミュレーターの相性はとても良いので、将来、VRの性能が向上したとき、VRはフライトシミュレーターの標準になると予想します。

現状においては、コストの問題を除けば、解像度不足が一番のネックです。その点が許容できるなら今すぐでもVR環境に移行されてもいいと思いますし、あるいは、今はもう少し高解像度化するのを待つのもいいと思います。そう言えば、ちょうど今日、解像度アップしたVive Proの価格と予約受付開始が始まったようです。

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