「オンライン英会話 QQ Englishを数ヶ月やった 口コミと評判」
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QQ Englishがフリートークに向かないわけ
その他に、日常英会話やトピックカンバセーション等、もう少しフリートーク寄りのカリキュラムも用意されています。
残念ながらQQ Englishの講師は、フリートークが上手でない人も少なくありません。
カランメソッドやPPPメソッドといったシステマティックなメソッドがあるばっかりに、それらが足を引っ張って講師のフリートーク力が鍛えられないのではないかとすら思えます。自由度の高いトピックカンバセーションであっても、いつもお決まりの手順通りです。講師用テキストに記載された質問例を順番に投げてくるだけの時もあります。
フリートークはマニュアル化できませんから、もっともティーチングスキルが求められるレッスンスタイルです。講師が一方的に話せば、生徒にとって満足感のない時間にしかならないでしょうし、英語を話すことができない生徒に、言葉を自ら考えださせ、いかにしゃべらせるかというのは、なかなかに難題です。それだけに聞き上手な高いスキルが求められます。

トピックカンバセーションの無料テキスト
話のネタというのは、年齢や好み等あらゆる条件、そのときの状況、気分次第でおもしろくもなるし、つまらなくもなります。
あらかじめ用意されたネタというのは、わざとらしくなるため、とってつけたような話題になりがちです。ですからトピックを準備して済むような簡単な話ではありません。
その場の流れや、お互いのフィーリングで会話をしなければ、生徒が言いたくて言いたくてしかたない気分になって、前のめりで話すようにはなりません。
フリートークは一筋縄でできないのは明白で、講師を大量採用しているQQ Englishに、そうした能力を育成、確保できないのは想定可能です。
QQ Englishは人気のあるスクールで、どの講師も予約がほとんど埋まっています。
一人の講師が一日に10回程度のレッスンをし、一週間続ければ50回を超えるレッスン数になります。数分の休みを挟んで次々と繰り返されるレッスンは、講師にとって一人一人の生徒に対していちいち気を払う余裕がありません。個別の生徒の印象がないので、同じ講師のレッスンを受けても、一週間も経たず、前レッスンのスモールトークの時と同じことを言われます。
すべてのレッスンが一期一会で、人間的関係の連続性がなく、いつも初対面のような会話になります。そのような状態のフリートークは表面的なものしか作れません。
大量講師、大量生徒をランダムマッチさせるQQ Englishの運用形式は、機能的ではありますが、講師も生徒も機械的に扱われている感じがします、
その場だけの同じパターンの繰り返しでは、毎日カロリーメイトを食べているかのように、合理的とは言え、味気ない食事のように感じ、すぐにあきてしまうのです。
そんな中でも、一部、上手にフリートークできる講師がいたり、顔を覚えてもらえることもありますが、退職、異動、シフト変更等の環境的理由で、予約の継続を断たれることが頻繁です。講師がいなくなることがあるというのはどこのスクールでもそうでしょうが、QQ Englishの場合、なまじ大きくなっているだけに、組織内の異動がその頻度を高めます。
QQ Englishのレッスンスタイルからも想像できるように、ドライな経営都合重視の運用は、マネージャーにとって人事異動に躊躇する理由はないということでしょう。
トピックカンバセーションというフリートーク的なのがあるだけまし。そこで話す機会を作ることができないわけではないので、それでもいいように思われるかもしれません。ですが、QQ Englishは、他スクールに比較して割高ですし、フリートークに関してQQ Englishに特別なメリットがあるわけでもなく、ティーチングスキルがない講師もカランメソッドやPPPメソッドでやっていけるスクールだけに、むしろ講師にフリートーク力がないのがウィークポイントになっていると思います。
フリートーク的なトピックカンバセーションに期待して、QQ Englishを選択するのは賢明とは思えません。
ストレスすぎるQQ Englishのシステム
QQ Englishは月額2,980円で300ポイント購入できます。不足するなら追加ポイントを購入できます。
消費ポイントは、講師によって1レッスン25~100ポイントと変わるのですが、一番人数の多い50ポイントを基本に考えることになると思います。
月額プランの300ポイントは毎月決まった日に追加されます。そのポイントを使って当日から一月先まで予約可能です。毎月9の付く日(9日、19日、29日)の早朝、全講師の一月先の10日分のスケジュールが一斉に追加されます。それに合わせて、生徒は追加されたスケジュールから目当ての講師を予約していきます。早く予約しておかなければ、狙ったとおりの講師、時間で確保できない可能性があります。
つまり、購入したポイントを約一月先の予約をするために消費することになります。一月後、また月額ポイントが追加されますが、そのポイントはその一月先の予約に使うことになります。そのようにして、常に一月先の予約をし続けなければならなくなります。
2~3月分の例

上カレンダーの例では毎月5日に月額ポイント300が発生します。9の付く日に一月先のスケジュールが公開されていくので順次予約していきます。ポイントがなくなった1/29~2/4の間がQQ Englishのやめ時ですが、買ったポイントで2/21まで予約をとっているのですから、やめられません。
ポイントを使い切ってやめるためには、やめたくなった直前にレッスンをたくさん予約することになります。その場合、講師の選択肢は狭くなりますし、やめたいほどやる気を失っているのに、その状態でたくさんレッスンを受けることになります。
ちなみに実際は上記カレンダーで1月分のレッスンは12月に予約していることになりますし、3月分のレッスンは2月に予約することになります。
300ポイントでは約6回分ですから週2回、レッスンを受けるとすれば、一月分としては少し足りません。そうでなくても一月6回は少ないです。そうすると、ほとんどの人は追加ポイントを購入します。追加ポイントを持っていると、それも消費しなければならないため、ますますやめ時が難しくなります。
9の付く日の予約争奪戦が習慣化し、ポイント計算のジレンマに苦しみ、ポイント地獄のスパイラルに落ちるようにうまく仕組まれています。
QQ Englishのポイント制度は、入りやすく抜けにくい。一度入ると抜けられない構造になっているわけです。
他社に比較してレッスンのキャンセルのペナルティも大きいです。12時間前までにキャンセルすれば全ポイント返却されますが、それを過ぎると半分になり、1時間を切ると全ポイント失います。
12時間というのは、当日のキャンセルはほぼ不可能ということを意味します。
一方で、QQ English都合でキャンセルされるときは、メールやスカイプによる通知が30分前というドタキャンだったりします。
QQ English都合によるキャンセルは、当然ポイントが全額返還されますが、代替講師がいつも割り当て可能なわけでもないので、一方的に、今日はできません、ごめんね。と、QQ Englishの損失無しで済まされることになります。
QQ Englishをおすすめ
こうして、私がQQ Englishを実体験した中で良かったことと残念なことについて紹介してきましたが、これらのことを踏まえてQQ Englishを利用されるのはよいことではないかと思います。はじめに心づもりがあれば、実際その通りだったとしてもあまり気になりません。
することの分かりやすいカランメソッドや、完成度の高いPPPメソッドのテキストは、英会話に不安を持つ方にとって、とっつきやすい入り口になります。
自分で考えて話さないということは、失敗しないということですから、できなかったり、恥をかいてへこむ機会もなく、シャイな日本人向きのように思います。
それらは、痛い目を見ないで学習する方法なので、英会話力の上達は少ないです。そこで、QQ Englishはあくまで通過点と考え、後々スクールを変更するのもひとつでしょう。
ということで、私は今後、QQ Englishのように高等なメソッドのない、もっと安くて低レベルな英会話スクールを探し、楽しんで英会話の練習を続けることとしたいと思います。
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