2017年7月18日火曜日

スメハラ、ノイハラ、息苦しい職場の人間関係の対処法

先日、テレビを見ていると「スメハラ」というのを紹介していた。「スメルハラスメント」(Small Harassment)の略で、職場で体臭等の強い臭いをただよわせることで周囲の人の集中力を削いだり、居心地を悪くすることを言うらしい。
たしかに私の職場にも、異臭を放っている人がいる。彼が近くに来ると、見なくてもいることが分かってしまうほどだ。こういうのは本人は気が付かず、周囲も指摘しくいということがあるため、テレビ番組では、臭いを自己診断できるエチケットのための機械を紹介していた。
そういえば、最近、私は自宅用に空気清浄機を購入したのだが、臭いをセンサーで感知して脱臭する機能がついている。職場の臭い人がそうした空気清浄機の前を通ると、空気清浄機がフル稼働になるんじゃないかとさえ思える。食べ物や整髪料の臭いにも敏感に反応するくらいなので、冗談ではなく本当にそうなりそうな気がする。

臭いも問題なのだが、私が一番困っているのが騒音だ。いわばノイズハラスメント(Noise Harassment)、ノイハラだ。オフィスでのキーボードの打鍵音がうるさいというのは言われるようになって久しいが、それ以外にも、マウスを動かす時に持ち上げて机に落とす音。引き出しをガラガラ~と開けてパシャンッと閉める音。書類を揃えるために机に落とす音。ホッチキスの音。ペンを机に落とす音。ドアの開閉音。歩く時の足音。独り言。コーヒーをすする音。呼吸音。
丁寧な動作をしない性格の人は、自らがたてている音を気にしないので、すべての動作が雑でノイジーだ。それに、ADHDということはないのだろうが、落ち着きがない。

しかし、そんなことばかり言いだすと、音も臭いも出さず、身をひそめるようにしていないといけないのかということになる。
私がそうであるように音にも臭いにも神経質すぎるということはある。決まったデスクを持たないフリーアドレスとか、在宅勤務にでもなれば解決できるかもしれないが、できたとしてもそうやって人のうっとうしさから逃げるようにして働く環境がいいことなのかは分からない。

臭いや騒音を他人に気遣う風習はいいことなのだが、それと同じように他人に苦情を言うことにも気を使うため、気軽に「臭い」「うるさい」と本人に面と向かって言うこともできない。

そういえば、先日、スラックスをクリーニングに持って行った際に、店員さんにお尻の下の部分が破れていることを指摘された。あまりにも大きく破れていたのでびっくりしてしまった。貧乏くさく長く使っていたのでいつの間にか破れてしまっていたようだが、そんな状態で履いていたのだから、想像するとあまりにも恥ずかしすぎる。しかも、それを誰も指摘しなかったというのもびっくりだ。誰も気が付いていなかっただけという望みはあるが、あれだけ大きく破れていただけに、残念ながら、見ても言いにくかったという可能性は低くない。

普段から、他人に平気でものを言って、平気でものを言われるような人になっておかないと、なにかと生きづらいということかもしれない。