2012年10月31日水曜日

64ビット版Windows7でODBC設定してもデータベースにつながらない?

64ビット版のWindows7でODBCを設定しても、データベースに接続できず困っていたところ、32ビット版プログラム用の設定は別の方法で行うことが分かりました。



64ビット版Windows7で「管理ツール」→「データ ソース (ODBC)」での設定は64ビット版のプログラム用になります。
32ビット版のプログラム用は
C:\Windows\SysWOW64\odbcad32.exe
で設定できます。

64ビット版用と32ビット版用の画面はまったく同じですが、設定は別々になります。
これはハマります。

mod_pagespeedの設定効果が分かる統計とメッセージ表示

ウェブページの表示を高速化するmod_pagespeed。
ログメッセージや統計情報を見て動作状況を確認することができます。
まだ、mod_pagespeedをインストールしていない方はこちらをご覧ください。

見ることができる情報は大きく分けて2種類あります。
・統計(mod_pagespeed_statistics)
・メッセージ(mod_pagespeed_message)
以下に順に見ていきます。

mod_pagespeedの統計情報を見る
はじめに、インストールしたマシンの以下のページをウェブブラウザで表示してみてください。
http://●●●/mod_pagespeed_statistics ←●●●はホスト名です。

エラーになって表示されない時は、
/etc/httpd/conf.d/pagespeed.conf
の中の
<Location /mod_pagespeed_statistics>
    Order allow,deny
    # You may insert other "Allow from" lines to add hosts you want to
    # allow to look at generated statistics.  Another possibility is
    # to comment out the "Order" and "Allow" options from the config
    # file, to allow any client that can reach your server to examine
    # statistics.  This might be appropriate in an experimental setup or
    # if the Apache server is protected by a reverse proxy that will
    # filter URLs in some fashion.
    Allow from localhost
    Allow from 127.0.0.1
    SetHandler mod_pagespeed_statistics
</Location>
となっている箇所で、以下のような行を追加してクライアントマシンからのアクセスを許可してください。
Allow from 192.168.0.1 ←クライアントマシンのIPアドレス等の行を追加する。
これで先程の統計ページが表示できるようになると思います。

このような統計情報が表示されます。

高速化の効果を数値で確認できます。
下の方のHistogramでは、「>Raw Histogram Data...」と書かれた部分をクリックすると棒グラフが表示されます(データがないときは表示されません)。


ビーコンを追加する
先ほどの統計情報の中で以下の2つはデータが0になっていると思います。
total_page_load_ms ページの総表示時間
page_load_count ページの表示回数
これらは、ウェブページの実際の表示速度を計測するためのものです。
このデータを採取するには、計測したいページのHTMLにJAVAスクリプトコードを埋め込む必要があります。
埋め込むのは、<head>~</head>と<body>~</body>の二箇所です。
<head>
    <!-- 次の行はなるべく上の方に書いてください -->
    <script type='text/javascript'>window.mod_pagespeed_start = Number(new Date());</script>
</head>
<body>
    <script type='text/javascript'>
        function g()
        {
            new Image().src = '/mod_pagespeed_beacon?ets=load:' + (Number(new Date()) - window.mod_pagespeed_start);
        };
        var f = window.addEventListener;
        if(f)
            f('load', g, false);
        else
        {
            f = window.attachEvent;
            if(f)
                f('onload', g);
        }
    </script>
</body>
ドキュメントがロードされ始めてから、ロードが完了までの時間を計測して、サーバーに通知しています。
headタグ内の一行は、ページロード時の初期に実行させるため、なるべく上の方に記述してください。
上記コードを埋め込んだページをウェブブラウザで表示してから、統計ページを表示すると「total_page_load_ms」と「page_load_count」の数値が増えているのが確認できます。
「total_page_load_ms」を「page_load_count」で割り算することで、ページの平均表示時間が分かります。

mod_pagespeedのメッセージを見る
以下のページを表示するとmod_pagespeed_messageから出力されるメッセージを見ることができます。
http://●●●/mod_pagespeed_message ←●●●はホスト名です。

見られないときはクライアントマシンの接続が許可されていません。
/etc/httpd/conf.d/pagespeed.conf
の中の
<Location /mod_pagespeed_message>
    Allow from localhost
    Allow from 127.0.0.1
    SetHandler mod_pagespeed_message
</Location>
に、
Allow from 192.168.0.1 ←クライアントマシンのIPアドレス等の行を追加する。
を追加して、接続を許可してください。

mod_pagespeedのリファラー統計
もうひとつ、以前はリファラーの統計情報(mod_pagespeed_referer_statistics)というのがあったようです。
Google ChromeにInstant pagesという、閲覧される可能性が高いページを先読みする機能の動作情報を収集するものだったようですが、現在のバージョンのChromeでは廃止されているようです。もうあまり意味がありません。


以上、mod_pagespeedの情報を見る方法についてご紹介しました。
表示される情報のほとんどは、素のままのデータなので、そのままでは分かりにくいものもありますが、mod_pagespeedが効果的に機能しているかを知る手がかりになるのではないかと思います。
その他の情報については以下をご参照ください。
mod_pagespeedのインストール
・フィルターをカスタマイズする(作成中)

CSSスプライトでウェブページを高速化する方法

2012年10月25日木曜日

mod_pagespeedの超簡単なインストールと設定 CentOS+Apache

mod_pagespeedというウェブページの表示を高速化するGoogle謹製Apache組み込みモジュールがあります。
コンテンツの内容はそのままに、ファイルのダウンロード回数とダウンロードサイズを最小化することで、ウェブページの表示を速くします。対象はHTMLはもとより、CSS、JAVAScript、画像ファイルにまで及びます。

今回これをCentOSにインストールしてみました。
といっても、ものすごくあっさり使えるようになります。

1.mod_pagespeedパッケージをダウンロード

Installing mod_pagespeed From Packages
上のページに行き、右側から該当のファイルをひとつダウンロードします。
「Latest Beta Version」はベータ版、「Latest Stable Version」は安定版です。
CentOSの32ビット版なら「mod_pagespeed 32-bit .rpm (CentOS/Fedora)」を64ビット版なら「mod_pagespeed 64-bit .rpm (CentOS/Fedora)」をダウンロードします。

2.mod_pagespeedをインストール
そうしたら2つコマンドを入れます。
# yum install at
すでにatがインストールされていたら実行する必要ありませんが、インストールされていたら何も起こらないだけなので一度やっておくといいと思います。
次に、mod_pagespeedをインストールします。
# rpm -U mod-pagespeed-*.rpm
勝手にインストールされて、すぐに終わります。

おめでとうございます。以上で、インストールは終わりです。
すでにApacheに組み込まれていて、mod_pagespeedが有効化されています。
Apacheを再起動してください。
# /sbin/service httpd restart
試しに、何かウェブページを表示してみましょう。もちろん見た目は何も変わらないはずです。
ウェブブラウザのソース表示機能でHTMLソースを表示してみるとHTMLに含まれるJAVAScriptのスペースや改行が詰められていたり、画像がHTML中にエンコードされているかもしれません。
また、サーバーの /var/www/mod_pagespeed の下にキャッシュが作成されているはずです。

はじめはデフォルトの設定で使うのが安全だと思いますが、動作をカスタマイズしたい時には /etc/httpd/conf.d/pagespeed.conf を書き換えます。
とりあえず、mod_pagespeedを無効にしたいときは pagespeed.conf の「ModPagespeed on」を「ModPagespeed off」に変更してください。

pagespeed.confの詳しい設定方法は以下に記載していますので、ご覧ください。
mod_pagespeedの統計情報を使う
・フィルターをカスタマイズする(作成中)

CSSスプライトでウェブページを高速化する方法

CSSスプライト画像を作成するものすごく簡単な方法

ウェブサイトにとってページの表示速度は重要で、ウェブサイトを見ていて表示速度が遅いと、ページを閲覧していくのが億劫に感じます。SEO的観点から考えても、ページの表示速度が遅いことが不利に作用することをGoogle自身が言っています。
ページ表示速度が遅い原因は、サーバーのスペックや回線速度など様々ですが、ページ内に画像がたくさんあるような場合には、それらのダウンロードに時間がかかっている可能性があります。サーバースペックやネットワークインフラが悪ければ、なおのこと遅くなります。
動的に作成されるような画像は、簡単に対策のしようのない面があるのですが、静的に配置されているアイコンやバナー、ボタン等の画像については、ひとつにまとめることでダウンロードを一回かぎりにして高速化することができます。ひとつひとつのダウンロードのたびに、サーバーとのHTTP通信が起こり、TCPセッションを作ることを考えると、オーバーヘッドが画像数に比例して削減されることが理解できます。

こうした画像をまとめて高速にページを表示する手法をCSSスプライトと言います。
GoogleがYouTubeのページで行ったりして、現在ではウェブページの高速化手法として一般的になっています。

具体的にはテーブルやリスト等のエレメントの背景に画像を設定できることを利用します。
背景画像の表示オフセット座標を指定することで、画像中の左上基点座標を移動します。そして表示する幅と高さを画像サイズに限定することで、画像中の一部分だけをトリミングして表示できる仕組みです。

HTMLやCSSの知識のある方は、ウェブページで使う画像をひとまとめにした大きな画像を作成して、いろいろ試行錯誤すればできるのではないかと思います。
画像をまとめるためのツールもあるようですが、私はウェブのサービスで作成してます。HTMLも自動生成してくれます。
そのような中で一番簡単にできる、普段使っているサイトでのCSSスプライトの使い方をご紹介します。

・画像をアップロードする
「参照」をクリックしてCSSスプライト座標に含める画像をアップロードします。
PNG、GIF、JPEGの各ファイルか、それらをまとめてZIPに圧縮したファイルをアップロードできます。
次々と追加アップロードしていくと、下の枠の中にアップロードした画像が追加表示されていきます。
スプライト画像は最終的にソートされて作られるので、アップロードする順番は意識しなくてもかまいません。

・アップロードした画像を確認する
アップロードした画像の中で不要なものがあったときは、削除して取り除くことができます。

・CSSスプライトを作成する
「CSSスプライト作成」をクリックします。
画像間隔はCSSスプライト画像中のひとつひとつの画像の間隔です。Safariの不具合やユーザーがフォントサイズを変更した時の対応用だと思われますが、通常はデフォルトのままで特に問題ありません。
作成するCSSスプライト画像の保存形式をPNG、GIF、JPEGから選べますが、オールマイティなデフォルトのPNGを使うのがいいのではないかと思います。

・画像をダウンロード
生成されたCSSスプライト画像をダウンロードします。
また、同時に生成されるHTMLコードを使うためにダミー画像もダウンロードします。これはIMGタグで必須となるSRC属性にダミーとして指定するためのもので、縦横1ピクセルサイズの透過色画像です。これがないと、IMGタグで表示した位置に画像のプレースホルダーが出てしまいます。
←生成されたCSSスプライト画像
生成できるHTMLは「1画像1行」「クラス定義に分ける」の2種類あります。
「1画像1行」は、ひとつひとつの画像を一行のHTMLで記述されていますので、シンプルで分かりやすく、使いやすいHTMLになっています。
「クラス定義に分ける」を選ぶと、スタイル設定を別の場所に記述するHTMLが生成されます。こちらは、CSSファイルに外出しして使いまわすような用途や、HEAD内に書いてBODY内の記述をシンプルにしたいときに使えます。

以上ですが、普通は何も考えなくても、画像をアップロードして、作成ボタンをクリックするだけで使えます。
CSSスプライト作成サイト

ウェブサイトの表示を速くしたいような方には、CSSスプライトは効果の表れやすい検討する価値のある手法だと思います。

2012年10月16日火曜日

ロゼッタスタジオ25分版を受けてみた 短時間化の明暗

とうとうスタートしましたロゼッタストーンのスタジオ25分版。
さっそく25分のスタジオを受けてみました。

予約画面は見通しが悪くなった
50分から25分に変更されたことで、予約画面がガラッと変更されました。
デザインや操作方法の変更以外で機能的に変わったのは同一ユニット内で「レッスン2」と「レッスン4」が選択できるようになったことです。
レッスン2というのはレッスン2が終わった段階で受けるレッスン1と2の分のスタジオ、レッスン4というのはレッスン4が終わった段階で受けるレッスン3と4の分のスタジオということだと思います。

この予約画面で良くなった点としては、予約済のセッションが左下に表示されるようになりました。
予約作業中に、今どのセッションを予約しているのかが、明確に分かります。

レッスン2・4の選択、日付、曜日、開始時刻、終了時刻を指定すると、右側に該当するセッションが一覧表示されます。
この一覧に相当するものは、以前は一週間分の曜日が列として表示されていて、それぞれの日の予約可能セッション枠を縦に表示する形式でした。変更された今は、検索条件に一致するセッションがひとつのリストとして表示されるようになっています。この一覧リストは曜日、日付、時刻、午前/午後を文字として読みながら探すことになりますので、以前の表形式に比較すると直感的ではなくなりました(いちおうスクロールしていくと日毎に背景色の濃さが変わりますが)。
30分単位になってセッション数が倍増したこともありますし、リストに3週間分のうち6件しか見えていないので、全体像が分かりにくく見通しがよくありません。

あと、注意する点として、デフォルトでは朝8時から午後10時の範囲が選択されています。その範囲内のセッションしか表示されていませんので、他の時間のセッションを表示したいときは、表示範囲の時刻を変更してください。

スケジュールのサーバー検索速度は依然として遅いです。
予約画面だけでなく、ロゼッタストーンのオンラインに関わる操作は、なにをしても一律に遅いんですよね。

25分でお手軽になった
25分のスタジオを受けてみました。これまでに何度か受けたことがある内容が分かっているユニットです。題材は50分のときの一部が25分として使われていました。50分から25分に時間が変わったことで内容の変更はありません。
コーチと出席者二人だけでしたので、時間が短くなったことによる物足りなさはそれほどでもありませんでした。一日の中でスタジオに一時間使うのは結構大きいですので、25分くらいの方が気軽に受けられそうな気がします。ただし、4人出席となると、25分を共有するのは厳しいかもしれないとも思いました。
いっそのこと、ReFLEXのように予約なしで受けられると本当に気軽になるのですが、さすがに難しい注文でしょうか(ReFLEXはコーチがずっとスタンバイしているってこと?)。

先日、ロゼッタストーンの広告について書いた記事でもそうですが、損得を時間単価で考えてしまいがちです。50分が25分に半減するのは、利用者にとって損したような気がするかもしれません。
ただ、よく考えると、利用者が求めるのは金銭的価値ではなく、英会話の学習効果です。安ければありがたいというのは分かりますが、それは英会話の学習効果があって、その上でさらに安ければありがたいという話です。本当に求めるべき単価は、費用÷スタジオの時間ではなく費用÷学習効果ではないでしょうか。
英会話は使わなければできるようになりません。そのためにスタジオは効果的です。スタジオ出席への敷居を下げるという意味では、お手軽になったのは良いことだと思います。そうした方向の改善はロゼッタストーン社にとっても利用者にとってもプラスだと思います。
ただし、時間を短くすることが良いという意味ではありません。お手軽になるというのは、スタジオを怖がっているような人が出席しやすくなったり、これまでよりスタジオに頻繁に出席しやすいという意味です。

2012年10月12日金曜日

おすすめシェーバー ブラウンとラムダッシュの深剃りを比較評価 洗浄液でピカピカ

しばらく前に使っていたラムダッシュというPanasonicのシェーバーですが、充電バッテリーが弱く、すぐに一回分すら持たなくなってパワーダウンするようになりました。それでコンセントを常時、差し込んだまま使っていました。
それでも使えているだけマシなのでしょうが、ぜんぜん深剃りができず、シェービング後、手で触れると、細かい剃り残しがあるような状態でした。深剃りしない方が肌にはいいのでしょうが、手で触れて残っているのは気分がよくありません。

数年間我慢して使ってましたが、そろそろ買い換えることにしました。
もちろん、もうPanasonicにはしません。一時的にPanasonicに浮気してしまいましたが、ずっと前にも使っていたブラウンに戻ることにします。
私が購入したのは、ブラウンシリーズ7というやつで、2万3千円以上しました。

これは7月頃に購入したので、すでに3ヶ月程経過しています。十分使用感は分かりました。
はっきり言って、これは良かったです。ブラウンに戻ったのは大正解でした。
私は歯ブラシもブラウン製を使っていますので、ブラウンの製品は結構信頼しています。
ブラウンはドイツのメーカーです。シェーバーにせよ電動歯ブラシにせよ、日本のメーカーを抑えて先頭に立つような企業です。世界的に販売しているわけですから、リコールのリスクを考えると、品質面ではかなり神経を使っているのではないかと想像しています。実際、ブラウン製品は、しっかり、カチッとした作りを感じます。部品がグラグラしたり、ガタついた感がありません。
電動歯ブラシやシェーバーは手に持って使うものです。うっかり床に落とすこともあるでしょう。というより私はよく落とします。ブラウン製品はその程度では壊れません。
最近、ブラウン製の電動歯ブラシを買い換えて、その前に使っていたのもブラウン製です。前に使っていた歯ブラシが壊れたので買い換えたのですが、いくらブラウン製品でもいずれは壊れます。それは、おそらく電源ボタンが機械的に壊れたのではないかと思います。何年も使ってのことですから、十分働いてくれたと思います。電源ボタンが壊れたので、電源を切れなくなってずっと動き続けていました。でも、なかなかバッテリーが終わりませんでした。Panasonicのシェーバーは、すぐにバッテリーがダメになったのとはえらい違いです。
私は日本人ですから、日本のメーカーにも頑張ってもらいたいですし、日本製品の品質が高いことは分かっていますが、ブラウン製品を見ると、あんまりメード・イン・ジャパンを偉そうには言えません。

ブラウンのシェーバーの話に戻ります。
このシェーバーは深剃りができます。シェーバーの性能を評価するとき、見るべきポイントは、鼻と口の間や、顎の下といったきれいに剃り切るのが難しいところです。そういう箇所は、さすがに一回通過しただけでは、手で触ると残っています。鼻と口の間は、数回、低速通過させれば、手で触れて分からない程度に剃れます。顎の下については、手で触れてなぞると、残っている感触がありますが、刃が接触しない場所なのかもしれません。
首振りヘッドは、相変わらず追従性が高いです。ヘッドが顔の表面にぴったりくっついてきます。
この剃り心地はPanasonicからブラウンに変えて、あ~これこれ!と思える喜びでした。

以前のPanasonicのシェーバーは、使うとヘッドの中にヒゲがたまっていきます。中にたまっているヒゲは、使っているときにポロポロ落ちてきたり、シェーバーそのものをうっかり床に落としてしまうと、衝撃でヒゲが溢れ散ったりしていました。
ヘッドの中のヒゲは、時々掃除が必要です。まず、ヘッドの蓋と刃を外して、付属のブラシでヒゲを掃きます。組み立てなおして、専用の洗浄剤をつけ、シェーバーを数十秒間空動作させます。さらに水道の流れに晒しながら空動作させて洗浄剤を洗い流します。もう一度ヘッドを開けて、ブラシで部品をひとつひとつ掃除します。放置して乾燥させたら組み立て直して、最後に刃にオイルを塗布します。それでも、細かい隙間にヒゲくずが残りますが、そんなところは掃除が困難なので、神経質に考えないようにするしかありません。
ただ、購入した当時は水洗いできることが売りの一つでした。

今、ブラウンのシェーバーを購入して、上のようなことをする必要が一切なくなりました。
シェーバーを使った後は、充電台に戻します。すると、汚れを3段階で自動判断してランプが点灯します。それを見て、掃除したいと思えば、洗浄ボタン押すだけです。はい、押すだけです。後は、勝手に掃除して、乾燥までやってくれます。私は、ほぼ毎日洗浄しています。
ひと月程度使ったとき、本当にこんなのでキレイになっているのかと思って、ヘッドの中を見てみました。もう、まるで新品のようにピカピカです。ヒゲくずの一本も残っていません。毎日、まっさらのような状態のヘッドで気持ちよくシェービングしているということです。
そうは言っても、この便利さには代償があります。そう、洗浄液が必要ということです。カートリッジ式になっていて、交換するだけのことですが、ランニングコストがかかります。購入時に3個付属していたので、私はまだそれを使っていますが、なくなれば3個セットで約2,000円を購入することになります。たぶん一回の洗浄あたり10円程度はかかっていそうです。年に数千円で、数十回自分で掃除することから開放され、いつもピカピカなことを考えれば、まあ私は納得です。

というわけで、3ヶ月ほど使った今のところは大満足です。おすすめです。
教訓は、ブラウン製品を買っておけば間違いないということでした。


今後、使っていて何かあったら、また報告します。

2012年10月10日水曜日

無料でダウンロード 蔓延る勘違い 遠隔操作ウィルス

インターネット上の掲示板で「伊勢神宮を爆破する」という内容の投稿をしたとして逮捕された大阪府の男性に関するニュースがあった。
逮捕後、男性のパソコンがコンピュータウィルスに感染していることが見つかり、ネットワーク経由で遠隔操作されていた可能性があることが分かった。男性が自らの意志と操作で投稿したものでない可能性があることで、冤罪となった。これは、いわゆるバックドアと呼ばれるウィルスによるものだ。
警察は逮捕時に男性のパソコンのウィルスをチェックしたが、その時はウィルスの感染を確認できず、後日、再チェックした際にウィルスが発見された。

逮捕されたことで、男性の家族、親戚内では色々混乱があったようで、その後、冤罪が判明した際には次のような父親の怒りのコメントが報道された。「(真犯人は)もう卑劣としか言いようがない。相手が見えないだけに余計、腹立たしい」
自分の息子が無用な災難に遭うというのは、父親として迷惑な話だ。親戚等、周りに頭を下げて回っていたかもしれない。それで腹が立つということは理解できる。

私は、この件の中でそれとは別の考えがよぎる。
男性は画像を編集する無料のソフトウェアをダウンロードして、それにウィルスが混入していたのが原因ではないかと疑われている。
インターネット上において、悪意をもってソフトウェアを配布する行為は、肯定できない。しかも、その結果他人に迷惑が及ぶことがあったときには、事によっては、配布者が責任に問われる可能性もあると思う。
だが、無料のソフトウェアをダウンロードする側にもある種の勘違いを感じてしまう。
インターネットで配布されているソフトウェアは、それをダウンロードする人をもてなさなければならないかのように捉えているかのように思えるのだ。ソフトウェアを配布している人の意味やメリットを考えていない人が多い。サンプルとして配布されていたり、広告による収益を狙ったものであれば、いいのだが、そうでないとしたら他にどのような意味があるのだろうか。あるとすれば、ソフトウェア配布者の自己満足のような実益を考えないようなものしかないのではないだろうか。
現状、インターネットでは様々なサービスが無料で提供されている。検索サービスをはじめ、ニュース、気象、地図、SNS等。それらサービスの大半は利用者から料金を徴収しておらず、収益源は広告がほとんどだ。広告は表示回数、つまり訪問者のアクセス数を稼ぐことが重要なので、アクセスをしてくれる訪問者は代金を支払っていないにも係わらず、まるでお客様のような扱いを受ける。
そうしたビジネスモデルが、インターネットユーザーの勘違いを引き起こし、料金を支払わずにサービスを受けられることが当たり前のように考えるようになったり、インターネット上のあらゆるサービスは、一方的に自分をもてなしてくれると思うようになる。あげくには、なんで自分のことをもてなしてくれないんだと、怒ったりするようになる人まで出てくる。

無料でダウンロードできるソフトウェアを見つけたとして、そのソフトウェアやソフトウェアの製作者は、ダウンロードした人をもてなさなければならないのであろうか。ダウンロードする人は、対価を支払っておらず、一方的にもらうだけである。普通に考えて、なにもないのであれば、くれるだけなんて話はあり得ない。広告収入目当てやお人好しがしているとか、なにか理由があるのなら別であるが、なにもないのであれば、わざわざ好んで赤の他人をもてなしたいと考える人は、そうそういない。
ソフトウェアをダウンロードするページに「これはすごいソフトウェアです。ぜひ使ってみてください」と書いてあったとする。それで、さっそくダウンロードして使ってみたら、画面に「なにもありません。騙されましたね。ハイさようなら」と表示されるだけだったとする。それでもダウンロードした人は対価を支払っていないのだから、何ももらえないのは当たり前である。それを承知の上で自らの時間を懸けてダウンロードするかどうかを判断するのも、ダウンロードする人自身の決断だ。何も払ってもいないのに、期待したものがもらえないことに文句を言える筋合いはない。むしろ、無料でもらえると思うこと自体が甘い考えだ。
そんな意地悪をするような人は、あまりいないし、やっても意味がない。現実にインターネットのダウンロードソフトウェアがそんなものばっかりになったら、使いにくくてしょうがない。私が言いたいことは、ただで貰えるのが当たり前と思うことが勘違いであり、勘違いがリスクになるということだ。

大阪のパソコンを遠隔操作された男性は、直接の犯罪者ではない。いたずらに利用され、罪を被されそうになったことは気の毒だと思う。だが、不用意に無料のソフトウェアをダウンロードした行為は過失に近いと思う。
出処の分からないインターネットのソフトウェア、しかも無料となれば、リスクがあることは認識しておかなければならない。