2012年4月25日水曜日

効果のないロゼッタストーンのstudio グループレッスンの欠点

ロゼッタストーンのcourseはレベルとユニットという単位に難易度が分かれています。レベルは5段階、それぞれのレベルにユニットは4段階あるため、合計20段階となります。はじめはレベル1のユニット1からはじめます。
そのぞれの段階にあわせて、グループレッスンであるstudioを受けることができます。
例えば、レベル2のユニット3のcourseを学習した後は、該当するstudioを受講します。それを終えると次はレベル2のユニット4へと進むことになります。ロゼッタストーンでは、studioの受講回数に制限がないため、受講したstudioの学習結果に納得いかなければ、何度studioに出席しなおしても構いません。
受講できるレベルにも制限はありません。レベル1のcourseを行なっている人が、レベル5のstudioを受講することもできますし、その逆もできます。
下のレベルの人が上のレベルのstudioを受講するのは、無理がありますが、レベルの高い人が低いレベルのstudioを受講することは復習や習熟のための意味があります。

自由にstudioを受けることができるのは、一見いいことのように思えますが、問題もあります。それは、同じレッスンに様々なレベルの人が混在することが起こるからです。
高いレベルまで進んでいる人が、下のレベルのstudioを受講するとき、少なくとも2回目の受講になるため、どのようなことをするか事前に分かっています。はじめて受けるのと2回目受けるのでは、差がでます。はじめての人は、まず、どのような展開でレッスンが進むのかを理解しなければなりません。その進行自体もコーチの英語で説明されるのですから、その内容をリスニングして、実行しながら、理解しなければなりません。およそどのようなものか分かっているのと、まったく知らない状態では、余裕に差がでてしまうのです。その結果、課題のこなし方にも差がでます。
しかし、少なくともそのレベルに応じたレッスンを行なっている分には、通常、大きな支障にはなりません。
レベルの高い人。付け加えるとcourseのレベルが低くても、実際はすでにある程度の英語力を持っている人。
そのような人が、同じstudioに参加している時、studioのレベルがアンバランスになります。
英語力のある人は発言力が高くなるため、コーチはついつい、そうした人を中心に進めてしまいがちになるのです。
そのレベルに参加するのにふさわしいレベルの人達が置いてきぼりを食い、すでに十分できていて、参加する必要のない人ばかりが表に出てくることになってしまいます。
すでにできている人は、できているのですから、できるstuidioを参加しても意味が大きくありません。そのような方は、それに合ったレベルのstudioを受講するのが適切です。あえて復習等の意味で低いレベルのstudioを受講しているのであれば、なおさらのこと、重視するべき参加者ではありません。
本来、studioのレベルに応じた参加者を中心に進め、レベルの高い人には、そのレベルの内容を深めるために活躍いただくのが理想ではないかと思います。
studioはもともと使える英語を披露するための場所ではなく、使えない英語を使えるようになるための場として機能してこそ意義があります。健全な参加者は英語を使えることを目的として参加しており、何かの勝負をしたり、ナルシシズムのために行なっているのではありません。

英語力の高い人が参加してペースを取ってしまうと、それ以外の参加者はどのように思うでしょうか。
単純に面白くないでしょうが、他には悔しいという感情があるかもしれません。だから、英語をもっと勉強しようと思う意欲に繋がるかというと、なかなかそうはなりません。その苛立たしさは、英語力に起因するものではなく、不適切と思えるレッスンの進行方法にあると考えるからです。
一部の人のみ優秀すぎるのは、他の参加者との一体感が生まれず、場をしらけさせます。

同じレベルのstudioを受けると、およそ同じような内容で進められることから、ロゼッタストーンのネイティブコーチは、ある程度のトレーニングを受けた人ではないかと、以前、このブログに書いたことがあります。しかし、受講者のレベル差のことについての指針は準備されていないのではないかと思えます。

参加者のモラルによる部分もあるのですが、それも含め、ロゼッタストーン参加者の傾向や、不快なstudioになる頻度によっては、このソフトウェアを用いた英語学習の継続も見直さなければならないかもしれないと考え始めました。
しばらくは、コーチへのクレーム方法や、コーチが頼りにならないのであれば、他参加者へ直接対応する方法の用意を検討しておくのがよさそうです。