X-Plane11にはプッシュバック機能がはじめから備わっていて、空港にトーイングカーがあれば、やってきてプッシュバックをしてくれます。真後ろ、右、左と3方向のプッシュバックが可能です。
標準で簡単に使えるのは便利なのですが、いくつか不満点があります。
ひとつが、プッシュバックする距離が固定なことです。ましてやタクシーウェイのセンターラインに合わせてきれいにプッシュバックしてくれるなんていうのはまったく期待できません。次にスピードが速すぎるということです。空港に1台しかなくて忙しいのか分かりませんが、すべての動作が急いでいて雑です。プッシュバックを開始して、エンジンスタートするのですが、エンジンが完全に起動する前にはもうプッシュバックを完了させてとっとと帰って行ってしまいます。特に帰る時はトーイングカーとは思えない素早い動きです。動きがあまり速すぎると重量感がなくてリアリティが感じられません。来るときはなかなか来ないくせに帰るときはやたら早いです。私がコックピット作業をしていてプッシュバックして欲しくないため、パーキングブレーキを解除しないでいると、繰り返しパーキングブレーキを解除しろと催促してきます。
また、トーイングカーで押し始めたとたん、機体が後ろに下がらず大暴れして、結局プッシュバックに失敗することがあります。ドライバーがせっかちな性格なので、あせって速く強く押しすぎるからだと思います。アクセルをじわっと踏まず、いっぺんに踏みすぎです。X-Planeは物理計算をまじめにやっているということもあって、停止した重量のある機体を前から強く突けば、物理計算に沿って機体が跳ね上がります。
そんなやる気のないプッシュバックドライバーを見かねてか、ベターなプラグインを作ってくれている人がいます。それが、Better pushbackです。
あらかじめトップビューでプッシュバックのルートを入力しておくと、その通りにきれいにプッシュバックしてくれます。
タクシーウェイのセンターラインに合わせてプッシュバックするなんていうのは、お手の物です。機体の前輪をリフトして、丁寧にゆっくりとプッシュバックしてくれます。今までプッシュバックに失敗したことは一度もありません。トーイングカーのエンジン音が付いているのも雰囲気がでます。要請すればすぐにやってきてくれますが、帰る時はすぐに帰らず、機体の横に移動して手を振って?見送ってくれます。
ちなみに、私はVRでやっているのですが、以下の3点を考えて使えばVRでも実用的です。
・あらかじめHMDをかぶる前にPre-plan pushbackにてプッシュバックのルートを入力しておく。
・プッシュバックの開始を手探りでもできるように、なにかのボタンに割り当てておく。
・Better pushbackのPreferencesで、プッシュバック後のdisconnectを自動で行ってくれるようにしておく。
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