2012年11月30日金曜日

Microsoft SQL ServerでコマンドプロンプトからSQLを実行する方法

SQL ServerがインストールされたパソコンでコマンドプロンプトからSQLを実行するにはsqlcmdを使う。
バッチファイルに組み込んで使うときにも便利だ。

> sqlcmd -S SERVER -d USE_DATABASE_NAME -U LOGIN_ID -P PASSWORD -Q "select * from table"

SERVER はサーバー名もしくはサーバー名とインスタンス名。例えば「hostname¥instance」のように書く。
USE_DATABASE_NAME はデーターベース名
LOGIN_ID はSQL ServerのログインID
PASSWORD はSQL Serverのパスワード

クエリの出力結果をファイルに保存したいときは、

> sqlcmd -S SERVER -d USE_DATABASE_NAME -U LOGIN_ID -P PASSWORD -Q "select * from table" > result.txt

のようにして、ファイルへリダイレクトするとよいだろう。

select句だけでなく、delete、insert、truncate等、登録、更新系のSQLも実行できる。
タスクに登録してスケジュール化したバッチファイルで使うようなこともできるだろう。

iPad、NEXUS、kindleが便利な人は生産性ゼロのダメ人間

近頃、タブレット端末あるいはパッド端末と呼ばれる高画質の液晶タッチパネルを板状の情報機器に取り付けたものが流行っているようだ。
代表的なのがAppleのiPadで、他にGoogleのNEXUSやAmazonのkindleのようなもののことだ。

私は、そうした端末をいまだにひとつも持っていないが、その理由を考えてみると、私にとって機能が不足するからではないかと思う。
例えば、プログラムを書いたり、サーバーを管理したり、ウェブサイトをデザインしたり、動画を編集したり、メールを書いたり、ドキュメントを作成したり、こうしてブログの記事を書いたり・・・
キーボードが無くて、画面サイズや処理能力に制限があるタブレット端末は、そうした作業にはおそらく適していないと思う。想定していない用途なのだから当然だろう。

しかし、パソコンならできることを、できない(もしくは適していない)タブレット端末が今、話題になるのは、パソコンでするような創造的活動が、実際のところ必要とされていないということだ。
プログラミングやサーバー管理なんていう専門的な用途は例外としても、文章、画像、映像、音声を編集するようなことを誰もしていないのが真実で、それがあらためて表面化したということだ。
文を書いたり、絵を描いたり、動画をYouTubeにアップロードしたり、作曲したりなんていうクリエイティブなことを世の中の大部分の人はしていない。ストレートに言えばできる能力を有していない。コンテンツの創作は、ある程度の根気を要することで、普通の人は小難しいことをしたいと思わないのだ。99%の人は他人が作ったコンテンツを見たり、使ったりするだけの消費する存在でしかない。
何も作らないのであれば、パソコンは必要なく、タブレット端末のようなコンテンツプレーヤーでこと足りるということだ。

インプットではなくアウトプットオンリー。
画面を触るだけの入力。キーボードによるテキスト入力は必要ない。マウスによる正確なポインティングすら必要としない。タッチパネルにはフリック、ピンチ等、独特の操作方法があるが、キーボードやマウスでも同様の結果を得る操作は実現できるし、もっと精度の高い操作が可能だろう。しかし、そんな細かいことはしたくないし、できないのだ。
タッチ以外で、なにかを入力するとしても、ツイッターやFacebook等の短いフレーズの文章程度。だが、そうしたSNSですら使われないのが多数派だろう。
現実は、インターネットでコンテンツを提供できる人は、ほんの一握りしか存在しない。
見るだけなので、簡便な操作方法で十分なのだ。

ネット世界へのコンテンツ提供という貢献から目をそらし、一方的に情報を貰うだけに特化したデバイスの受け身姿勢は、世の中のほとんどの人の現実的な欲求にマッチしたものだということだ。
ある意味、進化どころか退化したようなデバイスのように見えるし、なにより人間自身を退化させるような気がする。
だが、人は楽な方へと流れるようにできている。見ていると、タブレット端末の選択においては、何ができるかより、どれだけ簡単で楽か。いかに横着できるかに価値があるようだ。

タブレット端末だけのことではないが、このごろ、ITは人間をダメにして、不幸にしているのではないかと思えることがある。
そんな未来は、エキサイティングというより、退屈な世界ではないだろうか。