2012年9月13日木曜日

質問サイトや掲示板で見かける痛ましい6つのパターン

インターネットの質問サイトや掲示板で見かける質問投稿の、イタい事項を6つ挙げます。

・「初心者なので、やさしく教えてください。」
インターネットの掲示板や質問サイトで見かける典型的な痛ましいキーワードの代表が「初心者」である。
質問文中に質問者が「初心者」であることの断りを入れるのを多く見かける。
回答しようとする者にとって、この「初心者」という文言は免罪符として使っているように受け取られることがある。質問者にそのような意図はなく、勘違いや、無作法があるかもしれないことの、緩衝として機能することを期待して、むしろ回答者への気遣いのつもりで使うのかもしれない。しかし、あらかじめ不慣れであることを宣言して、いい加減な行動をした時の盾にしようとしていると、回答者側は感じることがある。

それに、初心者というのが、何に対する初心者なのかが分からない。質問している事項について知見が少ないのか、質問という行為自体が不慣れなのか。まあ、どちらにしても質問内容に関係ないことであれば、いらない。

もちろん、初心者であることを付け加える必要性があるのであれば、書くべきだ。
できれば「初心者」という単語ではなく、具体的な表現で伝える方がよいだろう。例えば、以下のようにするのも方法だ。
「はじめてルーターを買いました。」
「XXXというサイトの通りに作業をしています。」
これらは、どの程度の初心者であるかを伝えることになるし、回答者は状況に応じた配慮ができる。

・「何回やってもできません」
数回やってできなければ、状況が変わらない限り、同じ事をもう一度やっても結果は変わらない可能性が高い。
例えばウェブサイトのリンクをクリックして、正常なページが表示されなかったとする。ブラウザの「戻る」機能で戻って、もう一度リンクをクリックしなおしても、やっぱり表示されない。同じ事をあと、2~3回やってもいいと思うが、おそらく状況は変わらないだろう。
そういうときは、いったん手を止めて、他の手を考えるのが賢い。ブラウザを再起動したり、別のブラウザやパソコンを使ったり、時間を変えてみることもできる。
原因を取り除かなければ、何回やっても同じ結果になるのは当たり前で、同じ事を何回もやったことを訴えて癇癪を起こすよりも、何をやってうまく行かなかったのか、やったことを列挙して質問する方が有用だ。

・状況を伝えない。
できないという事実だけで、どのようにできないのか状況が分からない質問を見る。
「XXXが起動しません。教えてください。」
このような、ほとんど情報のない短文だ。
起動しないといっても、どのようになるのかが分からない。メッセージが表示されるのか、起動するがすぐ終了してしまうのか、まったく何も起こらないのか、状況が分かれば原因を考えるヒントになる。

・日本語がおかしい。文章で表現できない。
日本語の助詞の使い方が間違っているため、文章の意味が変わってしまっていたり、受け取り手は、それを解釈するのに一考要することがある。
だが、それなら、書こうとするだけましだ。
状況や、おこなったことを、文章の形で表現する能力を有していないと思われる場合がある。
それは文章が下手とか、語彙が少ないということではなく、文章に書き下すことができないという、純粋な作文能力の問題だろう。
箇条書きでも良いので、情報をたくさん提供することが重要だ。

文章が、ちゃんと書けない人は、私の実感としてけっこう多い。
若い人だけではなく、高齢者にも多い。

・変な略称や英語を使う。
「S/Wをワークさせましたが、N/Wが繋がりません。」
こういう、妙な言い回しや略語を使われることがある。格好をつけず、素直に
「ソフトウェアを動かしましたが、ネットワークに繋がりません。」
と書くほうが、意味がスムーズに通じる。
用語を知らなければ、平易な複数の言葉に置き換えて説明することもできる。
「画面でウィンドウの後ろに並んだ、ゴミ箱や、書類の小さい絵」と言えば、デスクトップアイコンであることが分かるだろう。

・画面の文言を変える
コンピュータソフトウェアやウェブサイト等、IT関連のことで質問する際に一番良い方法は、画面に出ているメッセージを、句読点、スペースを含む、一字一句を変えずに正確に書き写して質問することだ。ウェブサイトであれば、コピー&ペーストすると確実だろう。
引用したメッセージは、文章中の該当部分が転写されたものであることを示すために「」記号で囲むか、前後に改行を入れて一行で書くとより明確になる。

「ユーザー登録をクリックして、できませんと出てきました。」
ではなくて
「「ここからユーザー登録」をクリックすると、「ただいま、受付を中止しています。」と書かれたページが出てきました。」
と書く方が正確に伝わる。

回答者は該当部分を、そのままの言葉で探すことができるようになり、解釈を考える必要がなくなるので、ずいぶん楽になる。


以上、この手の話はまだまだあると思いますが、インターネットで何か質問するような時は、こうしたことも念頭に置くとよいでしょう。

RosettaStone スタジオ音声トラブル インチキ臭い広告

今日は、ロゼッタストーンについて、少々不機嫌な内容です。
先日、スタジオのスケジュール画面が出ないトラブルで記事を書きましたが、まあ、少しくらいの問題なら目をつむります。
あんまり度が過ぎると黙っていられません。

・音声トラブルに遭遇
今までスタジオで、出席者の声が聞こえないトラブルは、しょっちゅう見てきました。5~6回に一回は見ています。
ただ、自分の場合は一度もそのようなことはなく、今日まで平穏無事に過ごしてきました。この手の問題の原因は、たいていユーザー側にあるのがお決まりで、なにかの製品サポートをしたことがあれば分かると思いますが、ユーザーからうまく動かないという問い合わせが来たときというのは、「それはあんたのところの問題だろうが!」と言いたくなることが多いのです。
ですので、ロゼッタストーンで音声トラブルに遭っている人を見ても、ネットワーク速度かなにかのユーザー側環境の問題かもしれないと思っていました。
私のところは大手プロバイダーで光回線を使っているので通信速度は信頼できますし、ノートパソコンではなく、そこそこの性能を持ったパソコンです。環境的には十分ですので、すっかり安心しきっていました。

その日、スタジオに参加すると、いつも通りはじまりました。
しかし、どうも様子がおかしい。コーチに声をかけられて、こちらが返答しきらないのに、そのコーチは無視して次の人に話を移しました。その後、コーチからチャットで音声が聞こえない旨連絡され、サポートに連絡するよう言われました。
しかし、サポートは営業時間外のようです。
ブラウザを一度再起動して、再出席しましたが、結果は変わらず、こちらの音声が相手に聞こえていません。仕方ありません。その日はあきらめることにしました。

結局、原因は不明でしたが、その後は、スタジオに問題なく参加できています。
自ら経験してみると分かります。ヤル気満々でスタジオが始まって、そこではじめて参加できないことが判明するのは、けっこう手痛いです。
ロゼッタストーンに音声トラブルが多いことは分かっているので、冷静に笑っていられますが、トラブルが多いことを知らなかったら、そう簡単に納得いかないかもしれません。
なぜなら、ロゼッタストーンは予約制です。数日前に予約して、それを念頭に生活しています。たった50分間のことですが、そのために、予定を調整しています。スタジオ直前に予習して、さあ、いざ始まったと思ったら、そこではじめて参加できないことが分かる。自分の身に振りかかってみれば、いかにショックかが分かります。私はすでに何十回もスタジオを受けているので、リラックスしていますが、これが初期の頃だったら、がっかり感はもっとインパクトがあることでしょう。

ロゼッタストーンの音声トラブルは、たまにあるということではなく、もう何度も見てきています。これだけ頻繁に見るというのは、さすがにもう、ユーザー側の責任だけとは思えなくなります。
実質的にオンラインサービスを提供できていないとすれば、約束が果たされていません。被害を被った人は泣き寝入りで、ロゼッタストーンはお咎め無し。これを堂々と弁明するのは難しいのではないでしょうか。

・広告のその計算は実際的ではありません。
Amazonにロゼッタストーンストアというコーナーがあります。
そこで、ロゼッタストーンの宣伝広告を見ることができます。
その中にどうも納得出来ない部分を見てしまいました。


他社の英会話サービスを比較したコスト比較です。他社というのは「レアジョブ」のような気がします。それによると

ロゼッタストーン 177円 50分 ネイティブスピーカー
他社 161円 25分 フィリピン人講師

とのことです。
分単価に換算すると、他社が 6.44円/分 で、ロゼッタストーンが 3.54円/分 ですから、ロゼッタストーンが半額近いです。しかも、ロゼッタストーンは定価の79,800円で計算されたものなので、実売価格で計算すればもっと安くなります。加えてネイティブピーカー。これを見ればどう考えてもロゼッタストーンがお得です。

ん?本当にそうでしょうか?
ロゼッタストーンの計算では79,000円を15ヶ月分の日数(450日)で割っています。毎日欠かさず、初日から最後の一日まで出席した日数ということです。実際は毎日同じ内容のスタジオに出席していても飽きてきますから、450日ほとんどに出席するのは現実的とは思えません。
ロゼッタストーンの公式ホームページでは、一週間に一回、日曜日にスタジオに出席するモデルパターンを紹介しています(しかもこれでは12ヶ月で終了するとも書いてありますが)。


それで計算すると、7倍ですから、

1,239円 50分 24.78円/分 ネイティブスピーカー

と、当然、単価は一気に跳ね上がります。
もう少し頑張って、週3回出たとしても、約2.3倍ですから

407円 50分 8.14円/分 ネイティブピーカー

この日のAmazon価格は69,616円でしたので、こちらの金額で計算しなおすと

354円 50分 7.22円/分 ネイティブスピーカー

いずれにしても、もう他社と比較してコスト的な優位性は感じられません。
実際は15ヶ月経過する前に終了するでしょうし、他社はマンツーマンですが、ロゼッタストーンはグループレッスン。一人あたり換算では、これに数倍の係数を付加しなければなりません。
どうも無理のある比較広告にしか思えません。優位性の証明どころか現実的な線で計算しなおせば、かえって割高なことが分かり、墓穴を掘るようなものです。
なんでまた、こんなイカサマのような話で訴えないといけないのか。そんなにもがいて売らないといけないほど、値打ちのない商品でしょうか。
私はロゼッタストーンを使っていますし、有効な商品だと思っています。だけど非現実的な計算については、擁護できません。

ロゼッタストーンは、年中、切れ目ないほどキャンペーンを展開しています。いつでもキャンペーン中で、常にキャンペーン価格。Amazonや楽天では販売価格を、コロコロ上げたり下げたりです。
商売ですから、あの手この手で割安感を出そうとするのは分かります。しかし、実際的でない比較広告で買わせようとすることや、期限付きのキャンペーン価格で心理的に煽るやり方は、目先の売上ばかりを追いかけているように見えます。


ロゼッタストーンは、購入後のオンラインサービスが約束されることを期待して購入します。
先日のスタジオ予約不具合や音声トラブルによるサービス不履行、あやしい広告と不安定な価格設定による短期的な視点での営業姿勢。このような態度は、購入後のオンラインサービスが安定して提供されることを担保するには、信用を得られないでしょう。

半年やってロゼッタストーンは効果あったのか。返品する?

アメリカ英語版のRosetta Stone TOTALeをやり始めておよそ半年が経過しました。コースは半分以上進み、スタジオも50回以上出席しました。それで、少しは効果があったのでしょうか?
私は効果があったと思います。
ロゼッタストーンは、営業方法やシステムの不具合、価格等、不満な点も多々ありますが、ベースは良い教材なのです。パーフェクトとは言いません。足りないことはたくさんあります。だからと言って、学習するものがないわけではありません。
100%ではありませんが、0%でもありません。30%の学習効果があるとすれば、それを、70%足りないと言うか、30%効果があったと言うかの違いです。

価格並みに効果あるかどうかは、その人の語学レベルや使い方、それに金銭の価値観によります。すでにそこそこ話せる人には、あまり意味がないかもしれません。アルファベットも知らず、本当に語学力ゼロからではスタートラインにすら立てないかもしれません。スタジオに頻繁に出席できない人、TOEICや英検等の資格取得を目的としている人も期待した成果は得られないかもしれません。
しかし、中学校の初歩程度の英語を少し覚えていて、英会話を目的とするなら、とても効果があると思います。
私はまだ途中なので、最後まで行った時のことは分かりません。想像での話になりますが、最後まで言ったとしても英語がペラペラにはならないと思っています。ペラペラになるのはロゼッタストーンを卒業し、実際に外国人と話していく中で何年もかけて少しずつなっていくものだからです。
スタートを0、ペラペラを100とすれば、ロゼッタストーンは最初の10まで進めてくれます。ロゼッタストーンはそれが役割で、残りの90はこのレベルの学習教材の出る幕ではありません。実践的な練習で磨いていく場面です。
最初の10と言えど、その段階の人は会話ができないので、実践で練習するようなことはできません。その難しい最初の10をロゼッタストーンで、はじめることができます。

私は外国人と触れ合う環境になく、興味で英語を学習しています。英語を話す人は周囲にいません。でも、もしも英語を話す人が目の前にいたとしたら、どれくらいの会話ができるか考えてみると、日常的な事に関する意志を伝えることはできるレベルではないかと思います。
「昨日、おもしろい映画を見ました。」「これを食べたいですか?」「週末、どこに行きますか?」
日常の他愛ない話や、なにかの簡単な説明が、文法的に違和感があったとしても、意味はどうにか伝わる程度に話せるのではないかと思います。
ただし、本当の外国人の会話はまだまだついていけないと思います。
日本語で言うと、「昨日見た映画、むっちゃおもろいけど、3Dがぶわーとなって、なんか意味わからんかった」のようなカジュアルな言葉遣いを早口でされると、たぶん分からないと思います。これを「昨日、見た映画はおもしろかったです。3Dでしたので、意味が分かりませんでした。」と、簡単な文法、単語で、ゆっくり丁寧に言ってもらえれば分かる感じです。

あなたのレベルが、ロゼッタストーンの想定するレベルに合致すると思われるなら、挑戦してみてください。