2017年12月4日月曜日

フィリピンの空港のぼったりタクシーに乗らなくてよい方法

先日、フィリピンという国に行ってきました。この国にはすでに何度か来たことがあります。
この国でいつも困るのが、空港に到着して最初の移動の時です。空港に到着してホテル等に移動するにあたって、この国では空港に直結する鉄道がなく、空港バスの利用も外国人には難しいです。そのため、タクシーを使うことになるのですが、普通にやると確実にぼったくられます。
まず、空港に到着して出口を出たとたん、「タクシー!タクシー!」と叫びながら近づいて来る人がいます。これについていくと、行先が近く(例えばパサイ)でも、2000ペソ程度をふっかけられます。あるいは、通常2000ペソのところを1800ペソで利用できるというような言い方で勧誘を受けます。それでは日本円で5000円ほどになりますので、かなり高額です。仮にとことん粘ってまけさせたとしてもせいぜい800ペソくらいまでで、やはり割高です。さらに、一般タクシーは危険だと警告されたりするもんだから、外国人旅行者は、この国が危険だという意識もあって、背に腹は代えられないと、ぼったくりタクシーを利用してしまいます。
勝手知らない空港で、タクシーを求めてキョロキョロしているというのは、ぼったくりタクシー業者からしたら、目の前に絶好のエサがウロウロしている状態ですので、しつこく付きまとってきます。
しつこい勧誘を振り切って、空港の端の方でメータータクシーを見つけて、ドライバーに話を聞くと、ちゃんとメーターを使って適正に乗せてくれると言われたりします。しかし、これもぼったくりです。メーターに対する単価が異常で、結局、降りるときに2000ペソ程請求されます。
本物のメータータクシーですと300ペソ程度だったりするのですが、フィリピンの空港では、フィリピン人自身ですらぼったくられることがあるくらい騙されやすく、ましてや海外からの旅行者にとって、まともな料金でタクシーに乗るのは至難の業です。
その国を代表する玄関口の国際空港で、外国人旅行者相手に堂々とぼったくりをやっていて、この国の政府は恥ずかしくないのかと思えてきますが、そういうのが普通の国ですので、感覚が異なります。

そこでお勧めしたいのがUberやGrabといったいわゆる白タクです。フィリピンではGrabの方がややメジャーなようですが、どちらも一長一短があります。
Grabは現金払いです。現金払いということは、ちゃんと乗った後に代金を手渡しで支払うことになるため間違いがありません。ただし、現地通貨が必要ですし、チップのことを考える必要があります。
Uberは事前に登録したクレジットカード払いとなります。現地通貨を持っている必要はないですし、財布を取り出す必要すらありません。チップも事前に設定しておいた割合が自動で支払われます。ただし、クレジットカードの為替手数料がかかるのと、なにかの間違いでちゃんとしたサービスを受けられなかったとしても、自動で支払われてしまうリスクはあります。
どちらのアプリも使えるように用意しておき、自分にとって使いやすい方や用途に応じて使い分けるのがいいのではないかと思います。

UberやGrabを使うには、スマートフォンにアプリをダウンロードして、登録しておく必要があります。インターネット接続も必要ですので、現地で使えるsimカードを購入しておかなければなりません。
アプリの使い方は、この手のITデバイスの扱いになれた方には簡単だと思います。
出発地はGPSで判断されますが、正確な位置を指定した方がいいと思います。到着地は名称で検索もできますし、地図上で地点を指定することもできます。出発地と到着地を結ぶルートに元づいて金額が提示されます。それで問題なければ、検索をかけると、付近を走行中の車両を探しだして割り当てられます。あとは画面に表示される時間、そこで待っているだけです。こちらに向かっている車両の位置がスマホの地図上にリアルタイムに反映されるので、眺めているとおもしろいです。

私は実際に空港で利用したことがありますが、パサイまで150ペソ以下で行くことができました。
空港以外においても、マニラ内での移動に何度も使いましたが、たいへん便利でした。マニラは渋滞が多く、通常のタクシーでは、メーターの料金が気になることがありますし、場合によっては渋滞を理由に割増の料金を交渉されることがあります。そうでなくても外国人旅行者に対してはぼったくりをかけてきます。UberやGrabを使うと、乗る前に料金が決定しているので、そうした心配が一切ありません。

大変便利なサービスですが、注意点としては、なにかの原因でインターネットが使えない状況になるということも想定して、100%あてにしないようにしておく心構えを持っておくべきです。また、田舎の方ではサービスをしている車両がないため、使えない可能性もあります。
あとは、若干の英語力があると、運転手とのコミュニケーションのためにいいと思います。