2011年12月5日月曜日

質問サイトで質問を削除する もうそれが当たり前の時代

Yahoo!知恵袋という、ウェブサイトがある。
様々な質問をすると、答えてくれる人がいるというサービスだ。
質問する側も答える側も、同じサイトの利用者だ。ギブアンドテイクというか、ユーザー同士で問題を解決しようというコンセプトだろう。質問する側のモチベーションは分かるが、回答する側は人に親切にすることで気持ちよくなるのが目的かもしれない。あるいはシステム的になにかあるのかもしれないが、実はよく分かっていない。私はほとんど利用したことがないのだ。
それでも、以前にYahoo!知恵袋だったか、あるいはどこか別の似たようなサイトだったかもしれないが、私も質問に回答したことがある。もうどういう内容かすら忘れた。同じ質問に私以外にも回答をしていた人はたくさんいた。
しばらくすると、そのウェブサイトのシステムからメールが送られてきた。質問者により質問が削除されたという内容だった。この瞬間にバカバカしくなった。

質問者にとっては、問題を解決することだけが目的なのだ。自分自身の問題が解決されればそれで満たされるということだ。
削除せずとも、その質問項目が残されれば、今後同様の質問をしたい人がいた場合や、何かの質問に回答する人の役に立つことがあるかもしれないのだが、質問者からみたらそのようなことに関心がない。あくまで自分のことだけしか考えていない。
むしろ、質問が残ることは邪魔なのかもしれない。
せっかく回答をしても、削除されてしまうのでは、やってられない。
他の人のことや、回答者の気持ちを考えれば、削除する行為というのはあまりにも利己的だ。
私は、なぜ削除できるようになっているのか、システムに疑問にすら思う。

どうやら、こうした事は現在のインターネットの世界では常識なようである。このような無神経なことが、インターネットでは通常に行われている。
インターネットの初期やパソコン通信の時代には、ネットのマナーもよく叫ばれていたことだが、現在ではほとんどそうした話を聞かない。

人々にとってインターネットは、検索すれば答えてくれる便利な道具なのだ。しかも無料である。
検索の結果、表示される情報は、誰かが作ったものであるし、先ほどの質問サイトであれば、誰かが答えてくれているのだが、もはやそのようなことは意識されない。インターネットの先に人の存在を感じていない。
すべての人がそうではないし、どちらかといえば少ない人達かもしれない。だが、それなりの割合で含まれており、油断していると憤りを感じるような目に遭わされる。

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