2011年11月29日火曜日

シェアウェアはどのくらい儲かるのか?

無料で使えるソフトウェアをフリーソフトウェア、有料のソフトウェアをシェアウェアと表現することにする。

シェアウェアを作ったとして、どのくらい儲かるものだろうか?
先に結論を言うと、まったく儲からない。
簡単なソフトウェアであれば、一本も売れないだろう。
そこそこよくできたものでも10本売れれば御の字。100本も売れたらヒット作だ。

シェアウェアは、インターネットを通して販売することが多いだろう。Vectorで公開するか、独自ホームページを設けてPayPal、銀行振込等で支払いを受けるようなやり方がある。

Vectorを例にすると、ユーザーははなっから支払いをするつもりがないのが大半だ。目的のカテゴリーのソフトウェア一覧ページを表示したら、フリーソフトウェアのアイコンのついたソフトウェア以外は、目もくれない。
Vectorを訪ずれる人のほとんんどは一切何も供するつもりなどなく、一方的にもらいに来るだけだ。その意識すらない。インターネット上にあるソフトウェアに対価を支払うという概念がない。
ソフトウェアを作る労力を知らないし、知ろうともしないし、知りたくもない。知ったとしても、知ったことではない。

自前のホームページに公開したソフトウェアなんかだったら、存在を知られることすら難しい。

あなたはメールチェッカーを使われているだろうか?仮に、それが100円のシェアウェアになったとする。
メールチェッカーなんて、どこにでも転がっているので、無料のものを探しても良いが、それまで使わせてもらっていたこと、これから先も使わせてもらうこと、他のソフトウェアに変えた時のインストールと再設定、使い方を覚える手間を考えれば、私なら缶コーヒー1本にも満たない金額なんか、とっとと払ってしまう。
だが、多数の人はそうではない。1円でも値段がつくと、多くの人は使わないだろう。手間や使い勝手を考えれば、どう考えても払ったほうが得だとしても、インターネットの世界では、誰も払わないのだ。
どんなに素晴らしいソフトウェアを作ったとしても、値段をつけると損得の勘定では売れない。
そればかりか、インターネットの世界で有料化すると「悪」とレッテルされ、感情的な反発をかうことすらある。
人が労して作ったものをただでもらえないから「悪」というのは、まったく道理にかなっていないが、インターネットの世界は無料が当然のごとくなっていて、そういう勘違いを起こしてしまう。それが正しいとは思わないがそういう発想を持つ人がいる。

ちょっと前に野田総理大臣という人が少々好感度が高かった。政策が良いからではない。前の総理より低姿勢だからだ。
傲慢ではなく、国民に対して、しおらい態度を見せているからだ。
野田総理大臣の良し悪しは置いておいて、こうした表面的なことでものを見る「人の愚かさ」のようなものを感じるが、現実はそういうことだ。
ソフトウェアも同じで実性能ではなく、他のことが重要だったりする。

こうしたことは、私の経験から考えさせられてきたことだが、そうした中からシェアウェアを売るためのコツというか、法則や、方法も見えてきた。
しかし、それをここでは書かない。いいアイディアがあれば黙っていて、他人に教えるということはしないからだ。

そう、このような書き方をすると、「ちぇッ、なんだ言わねえのか」となる。
私もあなたも、他人に理由もなく、一方的に与えなければならない理屈はないのだが、インターネットでは情報でもソフトウェアでももらえることが当たり前だと思ってしまうのだ。私の言い方もよくない。こうした上から目線のような物言いは反感をかう。
私が思いつくシェアウェアを売るつまらないアイディアのようなものは書いてもいいんだろうが、今回は主眼からそれるのでパスさせていただきたい。

こうした文章をひとつ書くにも何十分もかかる。こんなものでも、そこそこ面倒な作業だ。
時間と頭を使って、得られるものはほとんどない。
シェアウェアも同じようなことが想像できるのではないだろうか?

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