2014年4月17日木曜日

効果的に上達するためのオンライン英会話の本当の活用方法

ここにオンライン英会話スクールが二つあったとして、
スクールAはこう言うとします。
「私どものスクールで学習していただくことで、だいたい3ヶ月後にはそれなりに英語が話せるようになります」
一方、スクールBはこう言います。
「当スクールで3年程度やっていただければ、そこそこ英語が話せるようになります」
これから英会話をはじめようとしている人がいたとしたら、どちらのスクールを選ぶでしょうか?

3ヶ月と3年の違いですね。これほどトラップが分かりやすい設問はないですから、大半の人はスクールBの方を選ぶ、と言うかもしれませんが、3ヶ月程度オンライン英会話をやってもまともに英語が話せるようになるはずがないのは当たり前として、3年でもかなり難しいというのが実際です。
しかし、世の中にある英会話の書籍や教材を色々見ていますと、楽に英会話ができるようになると感じさせるように書かれているものが多いような気がします。つまりそれが人々の求めるものであって、それを叶えるものでなければ意味がないからです。

英会話をそれなりのものにするには数年あるいは数十年の歳月が必要という現実を言ってしまうと、英会話を簡単に考えている人には興味を持たれなくなるかもしれません。これから英会話をはじめようという人が、そんな気の遠くなるような先のことを夢見て英会話をやろうとは思わないでしょうし、ひとつの書籍や教材でそれだけの学習期間を支える手段を提供することも現実的ではありません。


英会話ができるようになるには数千時間から一万時間以上の練習が必要だと言われています。ちょっと計算していただければ分かりますが、1レッスン25分のオンライン英会話でそれだけの時間を満たそうと思えば、何年、何十年という単位の期間を要します。
ここで、中学校や高等学校で英語の授業をやってきたストックがあって、その分の時間をすでに完了していると言われるかもしれません。日本の学校の英語は英会話ではありません。日本語で授業を聞いて、英語の問題を解いたりするのが大半で、会話の練習ではありません。それに、理屈の上で時間数を水増しして喜んでいても、なにも意味がありません。

オンライン英会話で英会話の練習をするには、一日1レッスンでは、まったく足りません。
私がオンライン英会話をはじめたきっかけであるロゼッタストーンをやっていたときには、週に3回程度しかオンラインのレッスンをしていませんでした。講師が何を言っているのか分からないので、リスニングにものすごく集中力を使い、自分も英語を話せないので、いつも失敗ばかりして凹むことが多かったので、レッスンを受ける前はいつも緊張して不安にかられていました。ですから、初期の頃はレッスンをたくさんとれなくても仕方ないと思いますが、そうだとしても1年も経てば2つ、3つと増やしていかないといつまで経っても英会話はできるようになりません。オンライン英会話で英会話をできるようになるには、毎日のレッスンを多くする以外に事実上選択肢はないと言い切ります。
オンライン英会話スクールの中には、複数レッスン契約の場合、割引しているところもありますし、複数アカウント、複数スクールも視野に入れて、少なくとも一日4回。できればもっと増やしたいところです。その分、費用もかかりますから、安いスクールを選ぶことも考えなければなりません。
文法や語彙はオンライン英会話以外の方法でいくらでも学習できますから、オンライン英会話は会話練習に特化させ、会話の機会をいかに増やすかがポイントです。講師に何かを教えてもらうつもりはなく、会話になっていないカランメソッドやDMEのような手法も意味がありません。それであれば安いスクールでも問題なく、会話相手として成立し、いかに楽しく続けられるかが重要となります。


ひょっとすると、会話をするのに話題が尽きることを心配される方がいるかもしれません。
英会話をするのに国際情勢や経済状況などに詳しくなければならないとか、博識に富んでいないといけないということはありませんし、普通の生活をしている人は毎日特別なイベントが起こるわけでもありません。人に誇れる社会的地位や交友関係も関係ありません。それに実はそういうウンチクとか、自慢話というのは、聞いているほうは楽しくありません。
そう、例えば、レストランで注文した料理がなかなか出てこなくて忘れられてるんじゃないか心配したとか、トイレに行って個室が全部埋まっていて困ったとか、そういう些細な話で構いません。事前に話題を用意しておく必要もありません。話題に困るとか、レッスン前に話題を準備しておくというような発想では、毎日のレッスンが苦しくなります。アーティクルも必要ありません。むしろアーティクルを使うと、リーティングや意味の知らない単語の解説に時間を食って会話練習になりません。アーティクル自体も探してこないといけないし、事前に調べておくとかすると、面倒くさくて続けることができません。
それと、英会話というのは相手やその日によってうまくいく日とうまくいかない日があります。残念ながらうまくいかないということがどうしてもあります。そういうことも含めて、それがオンライン英会話での練習ということなのだろうと思います。

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