2011年11月22日火曜日

NECアクセステクニカのルーター Aterm WR8700Nを購入

これまでNECアクセステクニカのAterm WB7000Hという古いブロードバンドルーターを使っていた。
WANのスループットが良く、機能的にもほぼ問題なくて、なにより毎日、安定して動作してくれていた。
無線LANのアクセスポイントも内蔵していたのだが、11bにしか対応しておらず、使っているとたまにルーター全体をフリーズさせることがあったのが、少し痛かった。

最近、サーバーのメンテナンスをしていて、LANでファイルコピーしていると、100Mbpsではかなり時間がかかることがある。数百GBのファイルともなると、何時間もかかるので、夜寝る前にコピーしておくというような状態で作業がなかなかはかどらない。

そこでギガビットのハブを買おうとPC DEPOに買い出しに行ったのだが、4ポートのハブで安いものでも3000円~4000円する。すぐ近くの売り場にあるルーターを見ると7000円代で買える。ハブだけに数千円払うのであれば、いっそのことルーターごと買いかえてしまっては?

と、いうことで購入したのは、同じNECアクセステクニカのAterm WR8700Nという機種。
同じような価格水準の製品でバッファローのものもあったが、以前、バッファローのサポートに電話をしたことがあって、自動応答のメッセージで散々質問され、最後には待ち受けメロディが流れるばかりで、オペレーターには繋がらない。
バッファローは設定の難しいネットワーク関連の製品をはじめとした様々な周辺機器を数多く販売している。サポートはそうとうに多忙なのだろうと想像する。
そうすると万一のときのことを考えたときに不安なのと、同じ会社の製品であれば、古い機種でできたことは、新しい機種でもできるだろうし、設定方法を改めて学習しなおすことも面倒。
以前と同じNECアクセステクニカの製品を選択した。

新しく購入したAterm WR8700Nは、期待通り、機能的にはほぼ満たされていて、安定して動作している。
無線LANはa、b、g、n全部に対応していて、今のところルーターをフリーズさせることもない。
設定画面はさらに洗練されていて、DHCP固定IP割り当て、ポートマッピングのポート番号範囲指定等、機能的にも強化されている。
ほとんどの項目で設定した後にルーターを再起動する必要がないのには感動した。

以前のルーターでは、複数プロバイダーと契約している場合等に使うマルチセッション対応なのは良かったのだが、WANから入ってきた接続をLANから戻すとき、入ってきたセッションにちゃんとつないでくれなかった。LANからWANに出る接続はデフォルトで優先先セッションに抜けてしまうためだ。そうさせないために静的ルーティングで送信元ごとにルーティングを設定する必要があった。
新しいルーターではそこも改善されていて、もう静的ルーティングを設定する必要はない。WANから入ってきたセッションはLANからの接続先セッションを自動的に振り分けてくれる。
ただし、このためにダイナミックDNSでハマってしまった。WANからの接続がなく、純粋にLANからWANに抜ける場合には、優先先セッションが選択される。そのままではグローバルIPアドレスを片方だけ使うようになってしまうため、結局、DNSルーティング設定をする必要があった。

ルーターを変えたそもそもの目的はLAN内をギガビット化することだった。このルーターはLAN内の通信で940Mbpsというスループットを誇っていて、実際にかなり速い。Windows7とCentOS間でファイルコピーした時、平均500Mbps程度の速度が出ていたが、ネットワーク速度をモニタしていると細かく上がったり下がったりしている。たぶん速すぎてどこか別のところがボトルネックになっていると思われる。

探せば欠点もないわけではない。
些細なことではあるが、ポートマッピングで設定の無効化ができなくなっているのもそのひとつ。
以前のルーターでは設定だけ登録しておいて、チェックボックスで無効化しておくことができた。そのため、同じポート番号に複数設定しておき、必要に応じて切りかえるような使い方ができた。
新しいルーターでは、有効、無効を設定するチェックボックスはなく、設定したものが即有効になる。また、ひとつのポートマッピングの設定はIPアドレスだけ、ポート番号だけ、といった一部を編集しなおすことはできない。書き換えるためには、いったん削除して作りなおさなれけばならない。
頻繁にポートマッピングを変更するようなルーターの使い方をするには少し不便である。
こうした点は、今後のファームウェアアップデートに期待したい。

僅かな不満もあるが、高性能で満足のいくルーターだと思う。

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