2011年11月25日金曜日

Googleのサービスが無料なのは本当に良いことなのか

ずいぶん前に読んで、興味深かったブログ記事「Googleがネットを無料化する目的
Googleが無料でサービスやアプリケーションソフトウェアを提供するのは、広告スペースを広げるためであるという見方だ。
特に「ユーザは目先の利益しか考えないので…」という表現は、私も同じように考えそうなので、おもしろく感じた。そして、この記事に興味を持った本質的なところだと思う。

私は、このところGoogleには、以前のマイクロソフトのように独占による問題が頭をよぎる。
というのは、最近Googleのサービスを色々(Gmail、Analytics等)使っているとIEではレイアウトが崩れたりして、きれいに表示されないことが多いのだ。
Chromeを使え、ということなのだろうが、Chromeでは文字化けして、まだうまく表示されないウェブサイトがあったりするのと、シェアという意味ではまだまだIEが多いので、自分のウェブサイトを日常的に確認できるためにデフォルトブラウザをIEにしておきたいという事情がある。
Googleのサービスは優秀で、なにより無料で使える。だから使ってしまう。そしてウェブブラウザもChromeに変えざるを得なくなってくる。Googleの思う壺だ。

本来、ウェブサイトのコンテンツもアプリケーションソフトウェアも、制作するのに手間や費用がかかるはずである。にも係わらずインターネットでは無料が当たり前のようになっている。
コストを回収するには一見無料に見える広告でしか成立しない世界になってしまっている。しかし、広告は収益の効率があまりよくない。
有料にすれば、見向きもされないし、無料でやるには、儲からない広告でやるしかない。
コンテンツ提供者とユーザーの間に立つGoogleが中間搾取することで、コンテンツ提供者とユーザーは余計な費用を支払う構造になっている。
Googleの収益は、自然に湧いたものではない。どこかから生まれたものだ。それは突き詰めればユーザーからだ。

誰でも無料の方がありがたい。
だが「ただほど高いものはない」
よく裏を考えておかないと、実は大損をすることもある。

しかし、Googleが悪者と決め付けるつもりはない。広告代理店も価値あるサービスのひとつだ。
むしろ私はいつもGoogleのお世話になっている。このブログもGoogleのbloggerを使っているし。

元記事「Googleがネットを無料化する目的」に興味を引かれた本質や、こうした文章を書いているのは、何が正しいか間違っているかを言いたいのではない。これを考えることで何かを変えるつもりもない。本能や目先の利益だけではなく、元記事の筆者のように広い視野を持っておきたいということである。

0 件のコメント: