2011年11月25日金曜日

フリーソフトウェア、シェアウェアの公開方法

フリーソフトウェアやシェアウェアを作ったは良いが、次にどうやって公開するかが問題になる。
現在、これが簡単にできない世の中になっている。

順当なのは、Vectorに登録することだ。
Vectorは、そこそこ有名なサイトなので、作ったソフトウェアの宣伝になるし、ダウンロードする側に安心感を与えられる。
公開するのがシェアウェアなら、送金の代行もやってくれる。

ただ、Vectorはいざ使おうとすると不便な面もある。
ひとつは、登録時のチェックに日数がかかること。昔、ウィルス混入騒ぎがあったため、今はウィルス等のチェックが厳重に行われているからだと思うが、これに数日かかる。新規登録したときだけでなく、バージョンアップで差し替えるたびにチェックが行われる。
例えば、付属ドキュメントの記載に不正確な点があって、その部分をわずかに修正してアップロードしなおしただけでも、そのたびごとに公開まで待たされる。
また、紹介文の文字数や、紹介画像数に制限があるので、複雑なソフトウェアでは十分な紹介ができないかもしれない。
シェアウェアでは、シェアレジに登録することで代金支払いを仲介してくれるのだが、そのために郵送で書類のやり取りが必要なので手軽にすぐ始めるとはいかない。ソフトウェアの登録とは異なるシェアレジ用のアカウントが発行され、アカウント管理が二重になるのも少々煩雑に感じてしまう。
そして、シェアレジの手数料は結構重い。作者と購入者、両方に手数料がかかる。商品代金1,000円だとしても購入者は手数料と消費税で1,155円を支払い、作者側も別途手数料が引かれて、受け取るのは892円になる。
実質、購入者は作者が受け取る金額に30%上乗せした金額を支払うことになる。

Vectorを使うことで、自分でウェブサイトを用意する必要がなく、ほとんどほったらかしで公開できる。
Vectorの欠点は欠点として、利点を活かして、有効に利用させていただくのが一番賢い。

次に自分でウェブサイトを作る方法がある。
無料のホームページサービスの中には容量1GBとかと謳っているところもあって、問題なく使えそうに見えるが、実際は1ファイルのサイズやアップロードできるファイルの種類、HTMLファイルとデータファイルの比率、転送量等に制限がある。
実際のところ無料ホームページスペースでソフトウェアのダウンロード環境を作るのは難しい。
ダウンロードはVectorへリンクする方法で、無料ホームページではソフトウェアの紹介を詳細にするという活用はできる。
また、シェアウェアならPayPalや銀行振込等、別の支払い方法を紹介したり用意しておくためにも使えそうだ。

シェアウェアで、そこそこ売れるのなら有料のホームページスペースを使っても良いが、シェアウェアはほとんど売れるものではないし、フリーソフトウェアだったら収益は0。広告を掲載しても良いが、ある程度アクセスを集められるものでなければ、ホームページスペースの費用をまかなえないかもしれない。寄付というのも成立しないのは目に見えている。

ソフトウェアを作っても公開するのすら難しい。

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